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土曜日は遠い遠い幕張メッセまで(電車で一時間半ならそんなに遠くないだろ)、モデルの三崎さおりさんとAKB48大握手会に行ってきた。
八時半ころ会場に着くと、まだ朝早いためか、けっこう閑散としている。始まるのは九時からなので、グッズ売り場などぶらぶら(このときはなにも買わず、あとで総選挙のムック本を買った。おまけの写真は篠田)。
おれが握手をするメンバーは午前、才加、内田、午後は指原、小森、そして夜は野呂ちゃんだ。
さおりさんとおれは、会うメンバーがそれぞれちがうので一旦解散。
朝イチの才加の列には十人くらいが並んでいた。前田敦子クラスのメンバーにはすでに百人を超える行列ができていたが、そうでないメンバーの列はだれもが才加と同じくらいだった。
以前、ビックサイトでおこなわれた写真会のように、メンバーは仕切りの向こうにいるのかと思ったら、列に並んでいると見える位置にずっといる。好きな子を生で見ていられるのは嬉しいけど、余計に緊張する。
そして待ち時間は十分もなく、おれはついに才加の目の前に立った。あらかじめなにを言うか考えていなかったのが大失敗の元だった。
「こんにちはーっ」という元気な才加のメデューサチックな魅惑の瞳に見つめられ、あろうことか手まで握られたことにより(そういうイベントだろ)、おれの頭の中は真っ白……。ひきつった笑みを浮かべた坊主頭のおっさんを、さぞかし才加は気持ち悪がったにちがいないw
「あの……先週の禁煙シンポジウム行きました」
「ありがとうございますっ」
「これからAKBに禁煙ひろげてください」
テンパってわけのわからないことを言ってしまった。これではまるで、AKBが喫煙者の集団みたいではないか。
おれが言いたかったのは、若いメンバーが成人になってもタバコを吸わないようにアドバイスしてあげてくれ、という意味のことなのだ。
やっちまった!!! と心の中で悶絶していると、才加はこう言った。
「メンバーでタバコ吸っている子、いませんよ?」
才加の頭の上に、まちがいなく「?」が見えた。「こいつ、なに言ってんだよ」と思われたにちがいない!!! そうだ、そうに決まってる!!!
しかも、そこでおれが言った言葉が、
「あ。そうなんですか」
ダメじゃん、おれ……。完全に喫煙者がいること前提で話していたと思われている。
そして弁明の機会もなく、おれは背後のスタッフに剥がされた。
人間、本当に OTL って姿勢をとるんだね……。
しかしめげている場合ではない。次は内田眞由美だ。今度こそ失敗はできない。
内田の列は思っていたより長くて、才加と同じくらいの待ち時間だった。列の向こうに内田がちらちら見える。あいかわらずかわいらしい。
おれの番が回ってきた。視線が合うと、にっこりと微笑んでくれる。仕事でやっているとはいえ、嬉しい。だが、その笑顔がまぶしすぎて、ここでもまた、おれの小心者スイッチがカチッと音を立てて入った。またテンパったのだ。
「こんにちはっ」
と声をかけられ、なにを話すべきか思い出せなかった。
「あの……」と言いよどんでしまい、しばらく言葉が出なかった。「……公演で見て、それでファンに……」
いや、ちがう。おれが内田をはじめて見たのはAKB劇場の公演ではなく、AKB歌劇団の公演だ。でも、AKBで「公演」と言ったら劇場をさす。それでは意味がない。あのお芝居であなたを知ったんですよ、と言いたかったのだ。おれは渾身の力で脳から「AKB歌劇団」という単語を搾り出そうとした。
が…ダメッ!
「あの、公演というか、お芝居です……」
「ありがとうございますっ」
「また、お芝居出てください」
剥がし。
なにをやってるんだ、おれは……。レーンから離れつつ、おれはまたしても打ちひしがれた。
自分のことを話すんじゃなくて、メンバーがこれからもがんばっていこうと思えるような一言をかけてあげたいのに……。
そのあと、さおりさんと合流。この時点で、まだ九時半くらいだった。午後までどうしましょうかと聞くと、戸賀崎支配人に会いたいと言う。
この大握手会は先週もおこなわれていたのだが、今回はチケットが転売屋に流れるのを防ぐため、本人確認ができないと握手ができないシステムになっていた。
ところがそのために必要な、CDを買ったときの納品書を捨ててたり紛失してしまったりした人が続出。そこで運営側は、救済措置として納品書の再発行をした。
なぜ、そんなことが起きたかというと、納品書が握手会に参加するために必要という告知はweb上ではおこなわれていたものの、届いた納品書にはまったく明記されていなかったのだ。CD購入をwebでしたのは一ヶ月ほど前のことで、その告知を覚えていない人がいるのも無理からぬことだった。実際、おれもそんなことはすっかり忘れていて、納品書の類は半年くらいとっておくというみみっちい性格ゆえに助かったにすぎない。
さおりさんは納品書をなくしてしまい、この措置に救われた。そのお礼を、支配人にしたいと言うのだ。
このイベントには、会場の一角に「支配人の部屋」が設置され、だれもが意見を言えるシステムになっている。
おれはこのシステムにいたく感動した。
AKB48の現場の最高責任者に、直接会い、意見でも文句でも、なんでも言える。しかも携帯でツーショット写真も撮ってくれるし、サインもしてくれる(おれも撮ってもらったw)。
こんなイベントはこれまで見たことがない。
三十人ほどの列に並び、一時間弱ほど待った。最初はさおりさんのつきあいで並んだが、せっかくの機会だからおれも意見を言おうと思った。
そして順番が回ってきた。さおりさんのあとで、おれは戸賀崎氏と対面した。ちょっと緊張したものの、才加や内田のときほどではないw
転売防止のシステムはこれからも継続していくべきだが、今回は最初ということもあって混乱があった。はっきり言って、運営にも責任はあると思う。webだけではなく商品のパッケージや納品書に大きく参加要項を記すべきではないか。
戸賀崎氏はおれの意見に同意してくれて、次からはだれにでもわかるようなかたちで告知したいと言った。ぜひ、そうしてもらいたい。
運営は今まであれこれ叩かれてきたが(おれもいろいろ言った)、それでも直接ファンの声を聞く姿勢があるというのは、すばらしいことだ。これからはなにか意見があったら、直接、戸賀崎氏に伝えようと思う。ネットに好き勝手書くのも自由だが(自戒も込めてます)、運営は意見を聞くシステムを作っているので、文句のある人は言いにいけばいい。握手券がなくても会場には入れるから、だれでも戸賀崎氏に会える。剥がしもない。ちゃんと聞いてくれる。
これからも、支配人の部屋はできる限り継続してもらいたい。
【つづく】
八時半ころ会場に着くと、まだ朝早いためか、けっこう閑散としている。始まるのは九時からなので、グッズ売り場などぶらぶら(このときはなにも買わず、あとで総選挙のムック本を買った。おまけの写真は篠田)。
おれが握手をするメンバーは午前、才加、内田、午後は指原、小森、そして夜は野呂ちゃんだ。
さおりさんとおれは、会うメンバーがそれぞれちがうので一旦解散。
朝イチの才加の列には十人くらいが並んでいた。前田敦子クラスのメンバーにはすでに百人を超える行列ができていたが、そうでないメンバーの列はだれもが才加と同じくらいだった。
以前、ビックサイトでおこなわれた写真会のように、メンバーは仕切りの向こうにいるのかと思ったら、列に並んでいると見える位置にずっといる。好きな子を生で見ていられるのは嬉しいけど、余計に緊張する。
そして待ち時間は十分もなく、おれはついに才加の目の前に立った。あらかじめなにを言うか考えていなかったのが大失敗の元だった。
「こんにちはーっ」という元気な才加のメデューサチックな魅惑の瞳に見つめられ、あろうことか手まで握られたことにより(そういうイベントだろ)、おれの頭の中は真っ白……。ひきつった笑みを浮かべた坊主頭のおっさんを、さぞかし才加は気持ち悪がったにちがいないw
「あの……先週の禁煙シンポジウム行きました」
「ありがとうございますっ」
「これからAKBに禁煙ひろげてください」
テンパってわけのわからないことを言ってしまった。これではまるで、AKBが喫煙者の集団みたいではないか。
おれが言いたかったのは、若いメンバーが成人になってもタバコを吸わないようにアドバイスしてあげてくれ、という意味のことなのだ。
やっちまった!!! と心の中で悶絶していると、才加はこう言った。
「メンバーでタバコ吸っている子、いませんよ?」
才加の頭の上に、まちがいなく「?」が見えた。「こいつ、なに言ってんだよ」と思われたにちがいない!!! そうだ、そうに決まってる!!!
しかも、そこでおれが言った言葉が、
「あ。そうなんですか」
ダメじゃん、おれ……。完全に喫煙者がいること前提で話していたと思われている。
そして弁明の機会もなく、おれは背後のスタッフに剥がされた。
人間、本当に OTL って姿勢をとるんだね……。
しかしめげている場合ではない。次は内田眞由美だ。今度こそ失敗はできない。
内田の列は思っていたより長くて、才加と同じくらいの待ち時間だった。列の向こうに内田がちらちら見える。あいかわらずかわいらしい。
おれの番が回ってきた。視線が合うと、にっこりと微笑んでくれる。仕事でやっているとはいえ、嬉しい。だが、その笑顔がまぶしすぎて、ここでもまた、おれの小心者スイッチがカチッと音を立てて入った。またテンパったのだ。
「こんにちはっ」
と声をかけられ、なにを話すべきか思い出せなかった。
「あの……」と言いよどんでしまい、しばらく言葉が出なかった。「……公演で見て、それでファンに……」
いや、ちがう。おれが内田をはじめて見たのはAKB劇場の公演ではなく、AKB歌劇団の公演だ。でも、AKBで「公演」と言ったら劇場をさす。それでは意味がない。あのお芝居であなたを知ったんですよ、と言いたかったのだ。おれは渾身の力で脳から「AKB歌劇団」という単語を搾り出そうとした。
が…ダメッ!
「あの、公演というか、お芝居です……」
「ありがとうございますっ」
「また、お芝居出てください」
剥がし。
なにをやってるんだ、おれは……。レーンから離れつつ、おれはまたしても打ちひしがれた。
自分のことを話すんじゃなくて、メンバーがこれからもがんばっていこうと思えるような一言をかけてあげたいのに……。
そのあと、さおりさんと合流。この時点で、まだ九時半くらいだった。午後までどうしましょうかと聞くと、戸賀崎支配人に会いたいと言う。
この大握手会は先週もおこなわれていたのだが、今回はチケットが転売屋に流れるのを防ぐため、本人確認ができないと握手ができないシステムになっていた。
ところがそのために必要な、CDを買ったときの納品書を捨ててたり紛失してしまったりした人が続出。そこで運営側は、救済措置として納品書の再発行をした。
なぜ、そんなことが起きたかというと、納品書が握手会に参加するために必要という告知はweb上ではおこなわれていたものの、届いた納品書にはまったく明記されていなかったのだ。CD購入をwebでしたのは一ヶ月ほど前のことで、その告知を覚えていない人がいるのも無理からぬことだった。実際、おれもそんなことはすっかり忘れていて、納品書の類は半年くらいとっておくというみみっちい性格ゆえに助かったにすぎない。
さおりさんは納品書をなくしてしまい、この措置に救われた。そのお礼を、支配人にしたいと言うのだ。
このイベントには、会場の一角に「支配人の部屋」が設置され、だれもが意見を言えるシステムになっている。
おれはこのシステムにいたく感動した。
AKB48の現場の最高責任者に、直接会い、意見でも文句でも、なんでも言える。しかも携帯でツーショット写真も撮ってくれるし、サインもしてくれる(おれも撮ってもらったw)。
こんなイベントはこれまで見たことがない。
三十人ほどの列に並び、一時間弱ほど待った。最初はさおりさんのつきあいで並んだが、せっかくの機会だからおれも意見を言おうと思った。
そして順番が回ってきた。さおりさんのあとで、おれは戸賀崎氏と対面した。ちょっと緊張したものの、才加や内田のときほどではないw
転売防止のシステムはこれからも継続していくべきだが、今回は最初ということもあって混乱があった。はっきり言って、運営にも責任はあると思う。webだけではなく商品のパッケージや納品書に大きく参加要項を記すべきではないか。
戸賀崎氏はおれの意見に同意してくれて、次からはだれにでもわかるようなかたちで告知したいと言った。ぜひ、そうしてもらいたい。
運営は今まであれこれ叩かれてきたが(おれもいろいろ言った)、それでも直接ファンの声を聞く姿勢があるというのは、すばらしいことだ。これからはなにか意見があったら、直接、戸賀崎氏に伝えようと思う。ネットに好き勝手書くのも自由だが(自戒も込めてます)、運営は意見を聞くシステムを作っているので、文句のある人は言いにいけばいい。握手券がなくても会場には入れるから、だれでも戸賀崎氏に会える。剥がしもない。ちゃんと聞いてくれる。
これからも、支配人の部屋はできる限り継続してもらいたい。
【つづく】