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競馬の本、出ました!!!

 10, 2010 04:33
 アマゾンでも買えます。↓

 

 楽天ブックスでも買えます。↓



 来月から始まるG1レースの予想のお供に、ぜひ本書をお使いください。
 簡単に使えて役に立つデータを厳選しました。年二回の刊行が続いている事実こそ、信頼の証です。……自分で言うのは照れますが(笑)。

また、あれこれ。

 30, 2010 21:45
■『告白』の原作読んだ。ひでぇ。とにかくすべてが雑で稚拙で幼稚。爆弾ひとつとっても、どうやって作ったのか具体的になにも書いてないとか、実験もしないであんな威力のものを作れるわけないとか、解除と運搬ってのは簡単にできないってこと知ってるのかとか……。もっと言えば、人を解体して冷蔵庫の中に入れるってどれだけ大変なことかとか、天才少年を演出するアイテムがびっくり財布って中学生の発想じゃんとか、ネットでなにも調べようとしないキャラとか、文体がどれも一緒で不自然とか、意味のわかんないト書きみたいなのがあるとか。
 よくもまあ、こんなのが何十万部も売れるよ。
 この物語を面白いと思う人は、少年だろうがなんだろうが人殺しは死刑にしろ的な、幼稚な主張に共感できるんだろうな~。

■映画『ACACIA』見た。これも中学生の考えた映画みたいでひどかったなぁ。北村一輝はなぜいっこく堂の真似をしているのかとか、今時あんな借金取りはいないとか、あれだけ大きな船の先端で大騒ぎしているのにだれも来ないとか、すべてのキャラの扱いが雑とか、とにかく退屈で眠い。

■小牧雅伸の『アニメックの頃…―編集長(ま)奮闘記』は懐かしかった。おれの青春時代のことが書かれている。『アニメック』は毎号買ってたし。あと『OUT』とかも。

■AV女優に「堕ちた」アイドルのブログのコメント欄がなぜか書き込めるようになって、祭りが起きた。しかし、みんななぜそんなにAV女優そのものについてひどく言うのか。男ならだれもが世話になっているだろう。

■『空から日本を見てみよう』は好きな番組。でも、イラッとさせられることもしばしば。街の歴史を知っているくもじいが、なぜ建物などを簡単に巨大な動物などに見間違えるのか。もっとリアルにやるか、くもみだけを無知な設定にすればいいのに……。これも雑だなぁ。あと公園アニマルズは全然面白くないからやめてほしい。

■明後日の夜から、北斗星で札幌まで行きます。帰りはJALで。仕事が終わってから行くので、北斗星に乗り遅れないか、今から恐怖でいっぱい。

■んな感じ。

新刊出ました!!!

 13, 2010 20:30
 

 ■競馬G1レースお宝付き大予想(2010 part1)
  上戸ともひこ・著 ベストブック社・刊 定価1200円+税

 毎年出している、アレです(それじゃあ何の本かわからねぇよ)。
 タイトル通り、中央競馬のG1レースのデータ集、というのが一番簡単な説明ですね。
 中身は袋とじがあったり、ぼくが撮った写真があったり、読者のかたが自分で書き込みして予想を組み立てられたり、といろいろあります。それにしても、数ある競馬本の中でも、本文と写真を同じ人間がやってるなんてもの、ないだろうなぁw 里中李生は競馬の写真は撮らないって言ってたし。
 そんなわけで、ぜひ買ってください。初版を売り切りたいんですw

内田樹ばかり読んでいる。

 06, 2010 21:46
 前からそうだったけど、同じ人の本を集中して読む癖がある。
 今は内田樹(うちだ・たつる)に夢中。

 http://blog.tatsuru.com/

 宮台真司にチクチク言ってたり、物言いがキツいなぁと思うこともあるけど(ちなみにおれは宮台もけっこう好き)、とにかく読んでいて楽しい。自分がいかに無知か知らされる。これってすごくありがたいことだと思う。
 著作はまだまだたくさんあるのでしばらくは楽しめそうだ。

『フロム・ヘル』買っちまった。

 22, 2009 05:57
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 アラン・ムーアのマンガ、出てたんだね。『たまフル』で宇多丸が紹介していたので知ったよ。
 2冊で5000円超えとはかなり高い本だけど、『ウオッチメン』はかなり面白かったし、普段はあんまり本を買わないので(図書館で借りてばっかり)、たまにはいいかと購入。
 だけど本編は全部白黒マンガなのに、いくらなんでもこの価格は高すぎだと思う。海外のマンガって全部に色が付いているとばかり思ってたよ。無知なおれ。ま、これももちろん、そういう意匠なんだろうけど。
 というわけで日曜にでもどこかのカフェにこの本を持っていき、紅茶でも飲みながら至福の時間を過ごすことにしよう。
 詳細な検証はブログ通りで、地道な作業には本当に頭が下がる。なにより圧倒されるのは、著者の博識ぶりだ。どう考えても唐沢よりモノを知っている。てゆーか、薄っぺらな唐沢と比べては失礼か。
 また、著者が指摘する、いわゆるツッコミどころの正確さも本書の面白さだ。そしてあまり熱くならず、あくまでも冷静な姿勢を貫いているのもすばらしい。もし、おれがこれほどの知識を持っていたとしても、この著者のような態度ではいられなかっただろう。書いているうちに唐沢に対する怒りがこみ上げてきてしまうにちがいないw
 なお、この本は中野ブロードウェイの書店『タコシェ』でも販売されるそうだ。通販もするそうなので、興味のある方はぜひご購入ください。   

 コミケでは唐沢のサークル近くにも接近してみた。いましたよ、大センセーは。てっきり逃げるとばかり思っていたけど、少しは根性のあるところを見せたのかな。
 前のコミケのように、通路をビデオカメラで撮影するなどとふざけたことをしていたら、即行でスタッフにチクろうと思っていたが、今回はなにもなかったようだ。ちと残念w おれがここに行ったのは1230くらいだったんだけど、その時点で唐沢は検証ブログの人に本をもらっていたんだろうか? まだ検証さんのブログに報告がないのでわからないけど、唐沢は実に楽しそうな笑顔だった。♪よかったね~よかったね~よかったね~~~よかったねぇ~。

届いたどー。

 01, 2009 12:55


 今度の日曜に見に行く映画『WATCHMEN』の原作本がようやく届いた。アマゾンとかでは品切れだったので楽天ブックスで増刷分を予約していたのだ。
 映画を見る前に読もう、と思っていたんだが、なんですか、この本の重さと、パラパラめくっただけでわかるえの細かさとネームの多さからくる重厚感は。この時点で傑作の予感が漂っている。
 だけど金曜から一泊の旅行に行くので、とてもじゃないが土曜までには読み終わらないなぁ。明日は旅行の準備があるから、じっくり読む時間は今日しかないけど、多分、おれはこれを読破するのに5時間以上はかかる。読み慣れないアメコミだし。それに、マンガって家で読みたくないんですよ。ベローチェ的なところで紅茶を飲みながら読むのが一番落ち着くし集中できるから。でも、うちの近くにそんなしゃれたカフェはない。

 でもなんか、帯に岡田大センセーの推薦文が書いてあって、萎えた(笑)。宇多丸師匠のほうが絶対いいと思う!!!

忙しかった。

 27, 2009 23:33
 今日は会社から帰ってきてからが忙しかった。
 急に『濡れ娘。』の昔の写真集の大量注文が来て、それを揃えたり足らない分はCDに焼いたりパッケージやラベルを印刷したりしなくてはいけないので食事もそこそこに。
 それが終わったら、今度はメルマガを書くため競馬の予想。こういうときに限ってなかなか本命が決まらない。ああだこうだと考えて結局2時間くらいかかってしまった。
 それから今度は競馬本のゲラの受け取り。とは言っても、こちらはリアルタイムで進行していて、近所の駅で出版社の人と会う予定なのだが、八時を過ぎても一向にできる気配がない(笑)。それを待っている間もなんだかんだでやることがあって、結局出版社の人と会ったのは23時すぎ……。昔、印刷屋に勤めていたときはこんなこともあったなぁ。こういうふうに作家やらデザイナーやらの都合で時間が不規則なのが嫌で辞めたんだが、まさかじぶんがその作家の側に立つことになろうとは夢にも思わなかったYO!!!
 で、ゲラを軽くチェックしてみたら、ぼくの撮った写真があちこちで使われていた。今回は見やすさや読みやすさを重視して、ビジュアル面にも神経を使ったのだ。写真があると競馬の雰囲気が漂っているから不思議なものだ(笑)。競馬本も数あれど、文を書いている人と写真を撮っている人が同じというのはないだろう。里中李生は馬の写真は撮らないと言ってたし。ちなみに、カバー写真にもおれが競馬場で撮った写真が使われるはず。
 というわけで疲れたのでもう寝るッス。

競馬本4冊目のタイトル決定。

 26, 2009 07:37
 ■競馬G1レースお宝付き大予想2009 PART1

 長っ。で、このタイトルに関してなんだけど、 一言コメントするなら、

 「私は執筆者だ。今回の決定は出版社から執筆を依頼された作家として認めなければならないが、一競馬ファンとしては残念と言わざるを得ない。執筆者たることと、シャレたタイトルを愛する本好きとはイコールではない。議事録にはそう明記しておいてくれるかな」

 って感じですかね。いまどき「お宝」って……。
 あと、この本がある程度売れないとPART2はないのでこのブログとメルマガの読者さんたちは買うように(笑)。
 『ヘタリア』ってマンガ、全然面白くないんですが……。
 もともと擬人化ってのが好きじゃないんだけど、こりゃあ想像以上にダメだ。なんだかあまりにもそのまんますぎ。あと、絵が見にくい。下書きですか? このマンガを読むなら、学研から出ている『第2次世界大戦欧州戦史シリーズ』のほうが100倍くらい面白い。
 問題は、貸してくれた友達になんて言うか。ま、正直に「つまんねっす」って言うべきかな。あと、いま思い出したんだけど、マイミクの人にも以前薦められていたような気がする……えーと、ごめんなさいっ。おれには合わなかったです。

【追記】
 あと、国を擬人化してあれこれ茶かすのはいいけど、第二次世界大戦を扱うからには各国の負の歴史と向きあう覚悟はあるんだろうか。たとえば気軽な感じで「捕虜」とか言ってるけど、ドイツやソビエト軍が捕虜をどう扱っていたかってことまで考えてる?
 アニメの放送が抗議を受けて中止になったらしいけど、内容によっては抗議を受けることは仕方ないことだと思う(とは言っても、抗議されたから放送中止っていうのも覚悟がなさすぎだと思うが)。



泡坂妻夫さんのこと。

 04, 2009 09:59
 始めて読んだのは『乱れからくり』だった。そのメイントリツクももちろんだが、それを支える細々としたトリックに一発でハメられた。そのあとは『亜』や『曽我佳城』や『ヨギ ガンジー』シリーズ、『11枚のトランプ』や『喜劇悲奇劇』などの長編、『煙の殺意』や『ダイヤル7をまわす時』などの短編集も貪り読んだ。
 最近のものは文学色や時代劇色が強くなりすぎて離れてしまっていたが、前述した作品はすべて傑作揃いである。

 ぼくは高校生のとき、泡坂さんに会っていただいたことがある。
 いま考えると無謀で失礼極まりない行為なのだが、ぼくは電話帳で泡坂さんの自宅の電話番号を調べて、「ファンなんですけど会っていただけませんか?」などと電話をしたのだ。ああ、恥ずかしい……。そんな無礼な高校生と、泡坂さんは喫茶店で快くお会いしていただき、ぼくが持っていった何冊もの著書にサインをしてくださった。もちろん今でも大切にしている。
 
 泡坂さんは日本の推理小説界の最高の「トリックメーカー」だったと思う。
 ご冥福をお祈りします。



著作権というものへの認識。

 30, 2009 09:51
 ぼくが2006年に出版した『週末の2日間で生活する男の馬券術』の一部は、独立行政法人の「国語研究所」が運営する「KOTONOHA」というデータベースに収録されている。 なぜ、ぼくなんかの著書が目に留まったのか不思議でならない(笑)。
 ぼくの元には、この機関がぼくの著書の一部をデータベースで使用するにあたり、その部分だけ著作権を放棄してほしい旨の通知が来た。営利目的で使用するわけではなく日本語の研究材料として、ということなので了承した。のちに、お礼ということで500円分のクオカードが送られてきた(笑)。もちろん、これは国語研究所の使用に限ったことであり、それ以外の場ではぼくの著書の著作権は守られている。
 というように、ぼく程度の著書でも当然、著作権は守られていて、それを使用するとなると最低でも500円のクオカードは必要になるわけだ。
 ところが驚いたことに、著作権に関してトンデモなことを言っている、自称トンデモウォッチャーがいる。

  http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20090129/1233178528

 もう、呆れてモノが言えん……。
 検証ブログの中の人も書いているが、親告しないと犯罪が成立しないからやってもいいんだ、ということなら、強姦もやっていいということになるわけだが。
 山本弘はトンデモクソ野郎認定だな。

今年読んだ本

 31, 2008 08:51
 ざっと書き出してみたけど、こんな程度かという感じ。100冊は読みたいんだけど……。
 順位は特につけないが、もちろん上になっているものほど面白かったです。新刊・既刊とも一緒くたなのはご容赦ください。

■ノン・フィクション系

広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由/S・ウェッブ


定刻発車/三戸祐子


世界の電波男/本田透


神は妄想である/R・ドーキンス
死刑/森達也
反転/田中森一
手塚治虫の冒険/夏目房之介
獄窓記/山本譲司
喪男の哲学史/本田透
拷問と処刑の西洋史/浜本隆志
心にナイフをしのばせて/奥野修司
政治が悪いから世の中おもしろい/小室直樹
本棚探偵の冒険/喜国雅彦
本棚探偵の回想/喜国雅彦
世界をだました男/F・アバネイル
ブラックホールで死んでみる/ニール・ドグラス・タイソン
戦後まんがの表現空間/大塚英志
野球はベースボールを超えたのか/R・ホワイティング
うつうつひでお日記/吾妻ひでお
テレビの嘘を見破る/今野勉
すべては「裸になる」から始まって/森下くるみ
『噂の真相』25年戦記/岡留安則
ひとはみな、ハダカになる/バクシーシ山下
戦争と平和/富野由悠季
ゴッホの復活/小林英樹
ケータイ小説はなぜ売れるのか/本田透
脳内恋愛のすすめ/本田透
占いの謎/板橋作美
こころ「真」論/高岡健・宮台真司
素人でも儲かる「血統」驚きの法則/水上学
世間も他人も気にしない/ひろさちや
著作権という魔物/岩戸佐智夫
こころをさなき世界のために/森達也
ゼフイルスの卵/池田清彦
お笑い男の星座2/浅草キッド
日と米/爆笑問題
愛/松本人志
憲法九条を世界遺産に/太田光・中沢新一
挑発する知/宮台真司・姜尚中
「環境問題のウソ」のウソ/山本弘
真犯人 グリコ・森永事件「最終報告」/森下香枝
視点をずらす思考術/森達也
世田谷一家殺人事件の真実/山元泰生
真相はこれだ!/祝康成
空手バカ一代の研究/木村修
少年マンガ画報/高取英・喜国雅彦
負け犬の遠吠え/酒井順子
「性愛」格差論/斎藤環・酒井順子
世田谷一家殺人事件/斎藤寅
B級学マンガ編/唐沢俊一

 上位10冊はどれもオススメ。最後から2冊はどちらもデタラメが多くて閉口した。

■フィクション系

クリスマスプレゼント/J・ディーヴァー
カラスの親指/道尾秀介
怪人二十面相・伝/北村想
銀齢の果て/筒井康隆
セル(上・下)/S・キング
しらみつぶしの時計/法月綸太郎
UFO大通り/島田荘司
邪魅の雫/京極夏彦
建築屍材/門前典之
浮遊封館/門前典之
生首に聞いてみろ/法月綸太郎
遠海事件/詠坂雄二

 上位5作は面白かったけど、それ以下のものはあんまり……。おれ、なんで門前を二冊も読んだんだ(笑)。
 『ノブナガ』が放送された15日深夜から翌日にかけて、サイトのアクセス数が普段の4倍くらいになりました。これは番組を見た人がネットで検索してくれたのでしょう。「濡れ娘」というキーワードでアクセスしてくれた人が多いということは、例の盗作スカトロ野郎(唐沢じゃないですよ。唐沢は盗作クソ野郎です)のアレにもアクセスがされているであろうことを考えると心底腹が立つわけですが、まあそれはそれとして。
 そしてブログの方も、サイトほどではないけれど3倍以上のアクセスがありました。ところがこちらはサイトとはちがい、月曜も継続してアクセス数が伸びている。なんでだろうと思って調べたら、びっくりするような検索キーワードで訪れている方が多いことがわかりました。
 そのキーワードとは「犯人に告ぐ ネタバレ」です。
 なるほど、日曜にこのタイトルの映画がテレビで放送され、疑問を持った人たちがネットで検索しまくったのでしょう。
 ちなみにぼくはこの作品は原作を読んだだけで映画は見ておらず、妻に「見てみ」と薦めただけです。妻の感想は「ひどい」でした(笑)。
 映画の出来は知りませんが、原作もひどい出来なんですよ、これ。詳しくは昔の日記を参照してみてください。

 けれども、この作品はけっこう評価されていて、ウィキで調べただけでもこんなにある。

 第7回(2005年)大藪春彦賞受賞
 第2回(2005年)本屋大賞7位
 2004年度週刊文春(ミステリーベストテン)第1位
 2004年度週刊現代(最高に面白い本)第1位
 2005年度「このミステリーがすごい!」第8位

 この年のミステリ小説はよほど不作だったのだろうか? 二十代のころは年間50冊はミステリを読んでいたが、だんだんとつまらなくなってきたので離れていったのは正解だったと思う。
 今でも面白いと評価されているものを読むと失望することが多く、国内に限れば安心して読める作家ははっきり言っていないと言ってもいい。
 それでも機会があればミステリは読みたい、という気持ちは持ち続けてはいて、昨日も『遠海事件』ってのを読んだ。しかし、核となる謎と、それに説得力を持たせようとしている犯人像のギャップが酷く、一気読みさせる作風はいいとしても、物語としてあまりにも稚拙ではないかと思った。
 一と月ほど前に読んだ『生首に聞いてみろ』もダメだった(あ、これも首切りモノだ。そんなジャンルがあるかは知らないけど)。やたら仰々しいだけで意外性に乏しく、最悪なのはタイトルと作品の内容が合っていないこと。これは第5回本格ミステリ大賞受賞作……まあ、この手の賞は功労的意味合いもあるからねぇ。法月は嫌いな作家じゃないですが。
 他にもいろいろ挙げたいけど、キリがないのでやめときます。

 って、なにが言いたいのかよくわからん日記になってしまった。あいむそりません。

そもそもつまんないだろ、『イキガミ』。

 14, 2008 23:16
 星新一の『生活維持省』という作品のパクリではないかという疑いが浮上しているマンガ『イキガミ』。ぼくは『生活維持省』も読んでいるはずだが、なにしろ中学生の頃の話なので覚えていない。でも『イキガミ』は覚えている。
 たしかにネットで探ってみると似ている話ではあるが、やはりというか当然のことながら星新一のほうがオモシロそうだ。てゆーか、『イキガミ』なんて比較以前に、全然面白くない。
 そもそも設定に無理がある。命の価値を国民に知らせるために国家が人殺しをするなんて……いくらなんでも無意味な設定だ。有川浩の『図書館戦争』も同様だが、国家が自国民に対してそんなことをする必然性がまったくない。単なる思い付きで書いているとしか思えない。
 まあ、設定に無理があっても『バトル・ロワイアル(映画版)』みたいに本編が面白いならいいんだが……これがどうしようもなくリアリティに欠ける。みんなきれいに死にすぎ。命の価値を一番わかっていないのはこの漫画家では?
 この手の、命をもてあそぶような物語に評価を与えるのはやめたほうがいい。 
 このブログに、例の件で来訪してくださる方が多いので、当事者として「事件」の経緯を説明します。

 ことの起こりは、ぼくが2008年8月27日にSNSサイト「mixi」内の日記で書いた、以下の文章でした。

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 ■直接対決。
  2008年08月27日06:15

 DAICON7で唐沢大センセーと藤岡真さんの直接対決があるというので楽しみにしていたんだが、藤岡さんの日記と検証ブログを読むと、大センセーはあわわと逃げ出したようで……。

 藤岡さんの日記→http://www.fujiokashin.com/criticism.html

 検証ブログ→http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/

 それにしても情けない男だなぁ、唐沢って。
 こういう奴を呼ぶイベントの主催者もどうかしてるし、とりまきの「と学会」とかいうヘタレ集団も頭が悪いとしかいいようがない。山本某とか、偉そうなことを言ってても身内には甘いんでは説得力ゼロじゃん。こいつにトンデモ本の著者を批判する資格はない。

 おれも冬コミで唐沢に声かけてみようかな(笑)。

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 mixiだと、比較的少人数の人しか訪れないので、けっこう毒を吐いています(笑)。
 で、このぼくの日記に対して、裏亭なる人物が現れてコメントをしてくださいました。
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裏亭 2008年08月27日 16:18

 当方の日記もお読みください(笑)

 http://www.tobunken.com/diary/diary20080823120155.html

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 この裏亭という人は、盗作クソ野郎こと唐沢俊一その人です。
 実はこの書き込みを読んだとき、ぼくはちょっと怖かったんですよ。だって、ぼくが彼に好意を持っていないことは明らかな日記なのに、それについて文末に「(笑)」を付けるテンションで、当の本人がコメントしてくるなんて……。「こいつはなにを考えているんだ?」という怖さと気持ち悪さを感じたわけです。ぼくだったら自分に対して否定的な日記を読んでも絶対コメントなんてしないですから。
 第一、ぼくが最初に挙げた二つのブログには、裏亭さまの日記が引用され、その言い訳が詳細に検証されているのです。だからぼくは当然裏亭さまの日記は読んでいます。わざわざここに御降臨されて指摘するほどのことなんでしょうか?
 ただ、少し考えてみると、これは裏亭さまの「私は自分に批判的な人にさえ、こうしてすすんでコメントをするほど心が広い人間なんですよ」というアピールなのかもしれないといつ結論に達し、そのノリにちょっと乗っかることにしました。
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上戸ともひこ 2008年08月27日 18:43

>裏亭さま
 あ。ご本人様登場!!!
 もちろん読んだ上で書いたんですが、裏亭さんの日記にリンクを張らなかったのは公平さに欠けました。その点は申し訳ありません。
 でもぼくの主張は変わりないですよ(笑)。

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 最初の日記から一転、軽いノリの文章にし、さらに小さなことですが謝罪を入れることにより、裏亭さまが「やーい、こいつ謝った~」といういつもの高見から人を見下した論調になって口を滑らせてほしいなぁと思いました。そしたら、裏亭さまはこんなことを……。
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 裏亭 2008年08月27日 19:37

 それはご本人のご自由ですから。
 ただ、あの人もこっちの後の予定くらい調べてから凸して欲しいですねえ。
 忙しいんだから、こっちは。

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 出ましたよ、言い訳が。
 藤岡真さんと直接対決が出来なかったのは、あくまでも時間がなかったのだとあらためて主張してきたわけですが、ぼくの日記でそれを言ったところでどれだけ効果があると思ったんでしょうか?
 それにしても名セリフですねぇ。

 「忙しいんだから、こっちは。」

 これ、ぼくの今年の流行語大賞決定ですよ。
 で、それに対するレスです。
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上戸ともひこ 2008年08月27日 19:49

 >裏亭さま
 ご理解いただけてどうもです(笑)。
 お忙しいのでしたら、いずれ時間をとって、ぜひとも藤岡さんと直接対決してください。気長に待ってますので。

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 と書いたあとで、藤岡さんの日記と検証ブログが更新されたことを知ったので、ぼくはさらに日記に書いた。
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上戸ともひこ 2008年08月27日 21:37

 などと書いていたら、藤岡さんの日記と検証ブログが更新されていたので見てください。公平さに欠けるので(笑)。

 ■藤岡さんの日記→http://www.fujiokashin.com/criticism.html

 ■検証ブログ→http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/

 鮎川哲也ばりのアリバイトリック……でもないか。
 あと、藤岡さんは日記にこう書いている。

 >(会場で何人かの人から、予告のメールなんか出さないで、急襲すればよかったのにと言われましたが、被害者をクレーマー呼ばわりするような人間ですから、ストーカー呼ばわりされたくなかったんで)

 ぼくもこれに同感。

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 するとここで、なんとハンドルネームSHINこと藤岡真さんからのコメントをいただいた。
 これは大阪からmixiへ空間を移動しての「直接対決」の様相を呈してきたぞ……と、ぼくはちょっと興奮した。以下、SHINさんとのやりとりを読んでください。
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 SHIN 2008年08月28日 09:01

 この裏亭という人、なんで上戸ともひこさんのような第三者の日記に降臨して、うだうだ言うんでしょうかねえ。
 わたしの日記だって全体に公開しているんだから、言いたいことがあればそこで言えばいいのに。
 ホンマもんのへタレですわ。

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上戸ともひこ 2008年08月28日 12:31

 >SHINさん
 ぼくもそれが不思議なんです。>第三者<他に発散するところがなかったのかもしれません。
 本来ならSHINさんの日記にコメントするべきですよね。当事者なんですし、日記も全体公開にされているんですから。やはりヘタレとしか考えられないです。

 そもそも裏亭さまがどうしてぼくの日記にたどりついたのかも……。裏亭さま、これ読んでいたらコメントでもメッセージでもいいので教えてください。
 あ、それから、盗作に関することについて裏亭さまと議論するつもりは毛頭ありませんので。だって、もう決着の付いている事柄なんですから。忙しいんで、ぼくも(笑)。

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SHIN 2008年08月28日 18:45

 ねえ。
 なんか、自分の取り巻きの日記に降臨したみたいですもんねえ。

 検索して、この件に言及している日記に降臨し、あわよくば自分の取り巻きにしようとしたんでしょうね。馬鹿だね。

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 あわわ。おれ、取り巻きにされるところだったのか……(笑)。あんな卑劣な人間の取り巻きになるくらいなら滝口ミラのオナラの臭いを嗅がされるほうがマシです。
 で、このコメントの約一時間後、再び裏亭さま御降臨。
--------------------------------------

 裏亭 2008年08月28日 19:57

 すいません、私、暴力をにおわせるメールよこして人を脅かそうとする
 ようなメンタリティの人間のところに書き込んだりする主義は持たないのです。

 ここを見つけたのはたまたま、別のキーワードで検索したら見つけたという
 だけのことであります。

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 ホントに「直接対決」になった!!!
 これはある意味、水島新司の『大甲子園』の中西球道対山田太郎ですよ!!! ……いや、でも、SHINさんはともかく、裏亭さまを中西球道か山田太郎に例えるのはヤだなぁ。前言撤回。裏亭さまは裏亭さまでしかありません。
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 SHIN 2008年08月28日 20:35

 >裏亭さん

 「すいません」じゃなくて「すみません」でしょう? あなたが東京の下町育ちなら仕方ないけど。
誤解されるような言い方はやめてください。わたしは暴力は絶対ふるわないし、それでも怖いなら、取り巻きの人を何人連れてきてもいいですよ、と伝えたはずですけど。

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上戸ともひこ 2008年08月28日 20:35

 >SHINさん
 まったくその通りです。ぼくでしたら、絶対取り巻きなんかにならないのでご安心を。

 >裏亭さま
 ぼくの日記を見つけた理由を教えていただいてありがとうございます。別のキーワードって「DAICON」でしょうか。
 SHINさんとどういうメールのやりとりをしたのかは知らないので「暴力をにおわせるメール」についてはなにも言えませんが(けれどもお二人の今までの言動を考慮すると、どうにも裏亭さまの言うことは信じがたいです)、かといって裏亭さまに決して好意的でない立場のぼくの日記にコメントを書き込んでどうしようというのかがわかりません。あ、別に答えていただかなくてもけっこうですよ。忙しいんで、こっちも。

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 読み返してみると、「忙しいんで、こっちも。」を多用してしまっているのは、われながらイタい。もっと、ここというポイントで使わないとダメだな。
--------------------------------------

 SHIN 2008年08月28日 20:40

 しかし、ここで管を巻くのと、わたしの日記にコメントを書くのとどこが違うのでしょうかねえ。
 それが、あなたのメンタリティの問題ですかw 

 >上戸さん
 災難でしたね。変な親爺に折伏されそうになって。

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裏亭 2008年08月28日 20:42

 ああ、すいませんw
 パソコン通信時代の人間なのでどうしても、ネットに全体公開で
 書き込むということは他者からのコメントを求めていること、という
 認識がありますので。
 あと、暴力は恐れません。連れてくる人間の空手の段数まで書き込むような
 幼稚な方とは席を同じうはできないなと考えるまでです。

 書き込み、足跡はこれを最後にします。
 お騒がせいたしました。

--------------------------------------
 裏亭さまが言っている「暴力をにおわせるメール」について、SHINさんは自身の日記で反省と謝罪を述べられています(ただし、のちに判明するようにSHINさんは「連れてくる人間の空手の段数まで書き込」んではいない)。ぼくはここに、SHINさんの真摯な姿勢を見ました。自分が悪いと思ったことは素直に謝罪する。もっとも、それって真っ当な人間として当たり前のことだと思いますが、これをまったくしようとしない人がたまにいるんですよねぇ……。裏亭さま、どう思われますか? そういう態度の人のこと。
 ちなみに、裏亭さまは、この書き込み以降、たしかにぼくのページには来ていない。
--------------------------------------

 SHIN 2008年08月28日 20:47

  だから、よそ様の日記でそんなこと書いていないで、なんでわたしの日記にコメントしないのですか。「空手の段位」なんて書いていませんよ。今更嘘をついて、なに考えてるんですか?

 ああ、それから、「すみません」だよ。みっともないだけなんだけどね。

 上戸さんごめんなさい。

--------------------------------------
 今回、裏亭さまが批判されるへき点は、唯一、この論点といっていいでしょう。
 つまり、なぜSHINさんのページに直接行かないのか、です。
 大阪で逃げ、ネット上でも逃げ……しかも、逃げているだけではなく、別の場所で自らの主張を叫びまわっているのですから、ヘタレ認定ってことでいいですよね?
--------------------------------------

 上戸ともひこ 2008年08月28日 22:41

>SHINさん
 いえいえ、楽しかったから全然かまいませんよ。ぼくの日記を読んでくださっている方々も、裏亭なる人物の人となりがわかったでしょうし。
 やはりメールの件は、裏亭……もういいか、唐沢大センセーお得意の捏造だったんですね。人の日記にまで来て、なに書いてんだか。
 暴力は恐れません、て、めちゃくちゃ恐れている証拠じゃないかな、と思いますよ(笑)。それにしても、本当に捏造の得意な人です。
 今後とも、唐沢ウォッチャーとしてSHINさんの日記を読ませていただき、自分もいろいろと書いていきたいと思います。
 今回はありがとうございました。

>裏亭さま
 というわけで、捏造乙でした。
 コメントいただいたことは問題にしてません。むしろ感謝してます。ぼくが裏亭さまのことをあれこれ書くよりも、ご本人が墓穴を掘ってくれたわけですから(笑)。

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SHIN 2008年08月28日 23:02

 ちょっと反省しています。
 >わたしは暴力は絶対ふるわないし、それでも怖いなら、取り巻きの人を何人連れてきてもいいですよ。

 というのは、小心な人には脅しに感じられたかも知れません。今更ですが。

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 上戸ともひこ 2008年08月28日 23:24

 >SHINさん
 いや、その文面を脅しととるのは無理があると思いますよ。

  >連れてくる人間の空手の段数まで書き込むような
   幼稚な方とは席を同じうはできないなと考えるまでです

 と、唐沢大センセーは書かれていますが、これは明らかなウソなんですよね? この人はやはり自分勝手に誇大妄想し、いつのまにやらそれを本気で信じてしまっているのではないでしょうか。

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SHIN 2008年08月28日 23:35

 段数って階段じゃないんですから。
 DAICONで唐沢が参加していた企画をプロデュースしていた人物が、唐沢に輪をかけたような酷い人間なのです。そいつを追及しているOという方が、わたしと今野敏先生の企画を立ち上げた人で、空手の師範。だから、企画の途中で逃亡しようとしても、Oさんがいることを忘れないように警告したのです(そう書けば唐沢は件の酷い人物から、Oさんがどんな人か聞くでしょうから)。わたしはOさんが空手何段なのか知りもしないし、空手○段の人を一緒に連れて行くなんて「幼稚な」ことを書いた覚えもありません。
 ま、小心な唐沢は肝心な点は読まずに、勝手にビビったんでしょうね。
 ご存知のようにわたしは、一人で唐沢に会ったし、恫喝もしていません。

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上戸ともひこ 2008年08月29日 06:15

 >SHINさん
 なるほど、大センセーの中で勝手に恐怖が増大し、それがやがて自分に都合がよくSHINさんにとって都合が悪いような意味合いに変換されたというわけですね。身勝手な人間がよくする行動パターンのひとつですよ、それって。人の言うことを針小棒大に誇張して被害者面したり、あえて湾曲した解釈をしたり……。それで相手にネガティブなイメージをつけようとし、すぐバレるウソをつくとは、どっちが「幼稚」なんだか。

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 とまあ、以上が2008年8月30日08時までにmixiでおこなわれたやりとりの全文です。
 これを読んでどう思うかは、あなたの判断に任せます。

マンガをいっぱい読んだよ。

 23, 2008 23:23

■新井英樹『キーチVS』1
『キーチ』サーガの第二部。今回も善人が困窮するという筋立ては継承しつつ、さらにスケールアップしている。
 ここにあるのは「正義」なんてものじゃなくて、あえて言えば「情念」か。いろんな人の、いろんなかたちでの。
 多分……だけど、新井英樹はこういう誤解されやすい作品を描いているけれど、人間に希望を持っているのだと思う。
 人は「理」よりも「情」を信じ、崇拝するのだ。

■ジョージ秋山『銭豚』
 名作『銭ゲバ』の番外編。でも、こちらは蒲郡風太郎ではなく、理江という女子高生が途中から主役になる。銭と肉の、二つの欲望に進んで塗れる理江は痛々しい。ラストの呆然とする理江はなんと儚く、哀れか。
 銭も肉も人を幸せにはできないんだなぁ、と感じる一冊。


■桂正和『ZETMAN』1~9
 ああ、惜しいなあ。せっかく今まで自分が書いてきた「正義の味方」の根本を否定し、ひっくり返せるというのに、そこまで行くのを踏みとどまってしまっている。本当に惜しい。
 コウガは第一部(?)で、彼なりの「正義の基準」を明確にしておくべきだった。そうしないと第二部で「変身」したところで読者に行動原理がわからないのだから……。
 けれども、こういう領域に踏み込もうとした桂正和の意気込みだけは伝わってくる。この先、一応、注目しています。








■鬼頭莫宏『ぼくらの』1~2
 1巻でちょっと触れられる、子供たちの思念で動かすロボットのマンガって、ジョージ秋山の『ザ・ムーン』だよね?
 それにしても、また子供が無意味に死ぬ話か。うーん、『バトル・ロワイアル』以降、ホントに増えたな、こういうの。正直、お涙っぽいモノは飽きました。
 けど、絵の質とか構成とか、マジックのカキ文字とかは好き。ロボットのデザインも良いです。ブックオフに3巻があったら、続きを読んでみます(立ち読みだったのか)。






 あと、中村光『聖☆おにいさん』も読んだけど、全然面白くなかったので2話目でやめてしまいました。なので感想はなし。

 ま、そんな感じ。

そりゃそうだろう。

 22, 2008 08:49
 『ヤングサンデー』が休刊するそうだ。

 『ヤンサン』は、世界一面白いマンガの、新井英樹『ザ・ワールド・イズ・マイン』が載っていたころに買っていた。といっても、ぼくがこのマンガの存在に気づいたのは単行本で言えば11巻くらいからだから、かなり後半だけど。
 そのころの『ヤンサン』には、他にも山田芳裕の『度胸星』とか山本英夫の『殺し屋イチ』も載っていた。この二つのマンガもけっこう好きだった。
 ところがある時期、ぼくの好きなこの三つのマンガが続々と終了した。しかも、その全てが「打ち切り」的なラストを迎えたのだ。特に『度胸星』は物語が完結していないという有様。『ザ・ワールド・イズ・マイン』は突然展開が速くなり、一応の「終わり」は見せてくれたものの、どことなく不満が残った。
 ここから先はあくまでもウワサの域を出ない話なのだが、ぼくの友だちの業界通に聞くと、どうやら編集長が交代したかららしい。この編集長が、アクの強いマンガを次々と終了させた張本人とのこと。そして代わりに、自分の友だちのマンガ家の連載を始めた。これがどう考えても『ヤンサン』色にはなりえない絵柄のゴルフマンガで、この手のモノは『ビックコミックゴールド』あたりがお似合いのはずだ。
 ぼくはその話を聞いて憤りに憤ったが(笑)、自分の力ではどうにもならなかった。もちろん、『ヤンサン』を買うのはやめた。
 そんな編集長が今でも関わっているのかは知らないし興味はないけど、あの三作品を終わらせてから、『ヤンサン』は確実に面白くなくなった。
 そりゃ休刊にもなるよな。

三冊目。

 23, 2008 06:46
 告知です。三冊目の本が出ました。




 今週の中頃には本屋さんに並ぶと思います。今週末には高松宮記念もあるので、ぜひとも参考にしてください。価格は税込で1,365円。アイドリング!!!のブログ本より安い!!! AKB48のメンバーの写真をおまけにつければ売れるかな?

いまハマってるので。

 10, 2007 21:34
 こんなの出るんだ…。ちょっと欲しいッス。



 銚子電鉄、乗りに行きたいなぁ。

やっぱりムカついたよ。

 03, 2007 06:22




 新井英樹の『ザ・ワールド・イズ・マイン』を取り上げた『マンガ夜話』を見た。
 アリキリの石井は短い時間ながらも熱い思いを語ってくれたし、呉智英の理論立てた話は参考になった(『ザ・ワールド・イン・マイポケット』説よりは、町山智浩が言っていた「ワールド・イズ・ユアーズ」説のほうがしっくりくるけど)。夏目房之介と大月隆寛も新井の絵の緻密さについてわかりやすく話をしてくれた。
 ただ、いしかわ大センセーは最悪だったよ。
 こいつはホントにマンガ評論家なのか? 好き嫌いでモノを言っているだけで、理屈なんて一切なく、そのくせ自分はすべてを見通せるかのような口の聞き方をする。
 特に腹立たしいのは、ヒグマドンが大館駅前商店街を襲撃するシーンを「下手なことやってるなあ」と言ったところ。あれはマンガ史上に残る怪獣出現シーンだろう。100点満点のつけられる画面構成とスピード感、そして主要キャラクターの描写の旨さに加えて、群衆の心理や行動に独創性がある。好き嫌いを超えて、まったく文句のないシーンではないか。
 それを「下手」?
 あれだけのシーンを「下手」と不遜な物言いで切り捨てるなら、ちゃんとどこがどう「下手」なのか理屈で説明する義務がある。
 でもいしかわ大センセーは終始、好みの問題でしか語らない。ま、そういう馬鹿だとはわかってて見た、おれが悪いんだけどね。

 こんな奴を、この番組はいつまで使ってるのだろうか。スタッフは恥というものを知らないのか?
 スタッフといえば、呉や夏目の指示通りに、なかなか該当ページを出せなかったのにもイライラした。プロの仕事じゃねぇよ。久しぶりとかって関係ないし。なんのために付箋を貼ってるのか。

 危惧したとおり、やっぱりストレスの溜まる番組だった。
 こんな馬鹿たちの番組がのさばってるなんて、やっぱり受信料を払わないのは正解だな。

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複雑な気分。

 27, 2007 20:39
 今夜のNHK・BS『マンガ夜話』で、ぼくの大好きなマンガ新井英樹の『真説THE WORLD IS MINE』が取り上げられる。
 岡田大センセーといしかわ何某という、ぼくの大好きでたまらない二人がメインで出演なさっている『マンガ夜話』という番組には存在価値を見出せないのだが、そんな番組に自分の好きなマンガが取り上げられるというのは複雑な気分だ。まあ、夏目房之介と呉智英はまともなことを言うだろうから、この二人に期待するか。

 そういえば、この番組の兄弟番組(?)『アニメ夜話』が『装甲騎兵ボトムズ』を取り上げた回を見る機会があった。どう考えても過大評価されすぎている福井何某という小説家と、これまた岡田大センセーが出ていたのだが、このビデオを持ってきた友だちは『ボトムズ』が大好きで、ぼくと一緒に見ながら福井と岡田の文句ばかり言っていた(笑)。彼に言わせると、特に岡田の言うことは見当違いもいいところらしい。
 ぼくは『ボトムズ』をきちんと見ていないのでなんともわからないのだが、岡田がロボットアニメをジャンル分けするための表を取り出したときには、「ああ、こいつ、また無意味なことしてるよ!!!」と声を出してしまった。こいつの著作には、こういう図がよく出てくるけど、これになんの意味があるのかさっぱりわからんし、岡田の分け方にはおかしなところがたくさんある。主観によってちがって見えるものを、それがさも正解であるかのように分類するところにムカムカするのですよ。
 おまけに岡田は、『ボトムズ』の製作に携わっていた人にトンチンカンなことを言ってムッとさせたりしてた。すごいなあ。

 そんな、なんにもわかってない大センセーが自分の好きな作品について、どれだけ見当はずれなことを言い出すのか、かなり不安だが、見ないわけにもいかず、なんとも複雑な気分です。

 あ。でも、うちではBS受信できないから、友だちに録画しておいてもらうので、感想とかは来週になります。

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嫌いな番組に…。

 12, 2007 19:47
 好きなマンガが取り上げられるってのも、微妙な気分だ。

 『マンガ夜話』という番組は、出ているのがぼくの大好きな、いしかわナンタラと岡田ナンタラの二人の大センセー。この二人は、言論で飯を食っているくせに自分の発言に責任を持たなかったり、一貫性がなかったりするという、誠にもって人間味あふれる方々なので、ぼくは心の底から大尊敬している。
 しかも、この番組は以前、伊集院光がマジで怒ったり(彼はテレビでは「白い」ので怒ることなど本来はありえない)、永井豪に対するいしかわ大センセーの暴言があっても一切謝罪しなかったりと、それはもう素敵な番組なのだ。

 このように魅力的なキャストと内容のある番組で、ぼくの大好きな新井英樹の『真説ザ・ワールド・イズ・マイン』が取り上げられることになった。
 これを見た人が『TWIM』に興味を持って本が売れればファンとしては嬉しいものの、言いっぱなしで何の中身もない・・・じゃなかった、すっごく面白いマンガ評論を楽しめる、この番組で取り上げられるのは複雑な気分だ。ファンとしては見ないわけにもいかないので見てみたいけど、まともなことを言える人は夏目房之介だけだから、彼の評論に期待するしかないか・・・(え?)。

【ネタバレ有】『犯人に告ぐ』を読んだ。

 23, 2007 07:40


 まあまあ、との評判を聞いていたので読んでみたんだが…図書館で借りていて助かったよ。薦めてくれた人には申し訳ないけど、買った本だったら即効ブックオフ行きでした。
 以下、ネタバレ。

 劇場型犯罪と劇場型捜査の対決ってんで、犯人がマスコミをいいように翻弄したり、警察がマスコミを使った仕掛けをしたりするんだろうなぁ、と思っていたら全然やってない。そもそも、なんでこんな捜査方法をとったのかの説得力がまったくないし…。
 まあ警察もちょっとは罠を仕掛けたりしてるんだけど、基本的にはただ手紙をくれって言うだけ。一番情けないのは犯人を割り出すきっかけとなった手紙が偶然発見されたとこ…ダメじゃん。
 要はこれ、犯人がミスらなかったら解決できなかったってことだよね? 警察の、マスコミを使った捜査方法ならではの追い詰め方をしていくんだとばっかり思っていたんですが…。
 そもそも、犯人は何で手紙を出したのか? それがいくら考えてもわからない。おれだったら絶対出さないよ。そこがこの物語のキーポイントになっているのに、犯人像もあやふやなまま物語は終わってしまうから、結局「自己顕示欲を刺激された」程度の、ありきたりなことなのかな? と、補完するしかない。何度も言うけどホントに頭のいい奴なら絶対手紙なんて出さないですよ。
 それから、こういう知力の戦いみたいな物語って、犯人のキャラクターがすごく大切なはずで、決定的な「証拠」の、色の言い方の違いについても、おれは元印刷関係の仕事をしていたから、通常と違う色の名前を常に使っている職業の人間なのかと考えたりした。たとえば印刷関係者は「赤」を「マゼンタ」って言うんですよ。少なくとも、おれの職場の人間はみんなそうだった。全然関係なかったけど。
 あと警察内部のゴタゴタの話は最近の流行としてはいいとしても、情報をリークするエピソードってなくても全然ストーリーに支障をきたさないでしょ。いらないじゃん、あれ。ああいう奴がうろちょろすると、メインのストーリーに集中できなくて、うざったいんだよね・・・。
 主人公にまったく感情移入できなかったのも…。最初の誘拐事件のときの、誘拐された子供の家族への対応を見ていて、警察には警察内部の事情があるんだろうが、家族にはそんなの関係ねぇよ、と反感を覚えてしまった。弱者を徹底的に叩くマスコミには同意できないけど、子供が殺されてしまったことの全責任はこいつにある。そんな奴が劇場型捜査なんてでききるわけがないですよ。事実、「偶然」で解決したし。こいつの家族に警察の護衛がついていないのもおかしいよ。バッドマンは女子アナの子供を誘拐するとか言ってたんだから、巻島が顔と実名をマスコミに出してる状況では警察が家族を守ってやらなきゃダメでしょう。事件が収拾つくまでどこかに匿うとか(警察は短期戦にするつもりだったわけだし)。
 とにかくジェフリー・ディヴァー的な、警察対連続児童殺害犯の知力戦と思って読んだら、予想以上の肩透かしでした。リンカーン・ライムだったらこの事件をもっとうまく指揮できたのかな、とか考えてしまった。〔ワシ〕がだれなのか、結局よくわからんかったのも…。
 警察小説が好きなら。【1点】

新井英樹の『キーチVS』がすごすぎる。

 14, 2007 21:28
 連載再開3回目を読んだ。
 なんというか、こういう骨太の作品をリアルタイムで読めるということを、本当に幸せに思う。

 「まっとうに生きろ」。

 それがどれだけ困難か…。
 まっとうなことを言っていた連中が、こと自身の身に関する事件に口をつぐんだり、まっとうに生きてない連中が評価されるのを見ると、心底腹が立つと同時に、もうダメだな、と挫けそうになる。無力感に襲われる。
 自分が作っているものや書いていることが、どれほど人に影響を与えているのか? 自分のやっていることは、ぼくが軽蔑している連中よりまっとうなのか…?

 この国の先行きと自分を重ね合わせると、『キーチVS』の描いている世界は他人事ではないと思えてくる。

 読んでない人はとにかく読め。

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