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特撮ヲタは舐められている。

 08, 2009 22:15
 酷いとウワサの『仮面ライダーディケイド』の最終回を見た。

 たしかに酷でぇ……。

 いつから、こういうことがまかり通るようになったのだろう。テレビできちっと話を終わらせず、続きは劇場で、というパターン。
 舐められているんだよ、特撮ヲタは。
 なんだかんだ言ったって見るだろって。
 なにしろ映画として成立していない『劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』でさえ、「ライダー勢ぞろいを見せてくれればそれだけで満足」なんていうアホがいるんだから。作品の出来なんてどうでもよくて、ただ画的なものやギミックだけに特化していさえすればヲタは見る、と作り手は考えている。
 ま、そういう人がたくさんいて、それで「特撮」ってジャンルが生き延びていくなら、それはそれでかまわんけどね。でも、おれはそんなものに関わっている時間はない。せいぜい、仲良くやってくださいな。

 阿漕な商売に対して効果的に文句を言う方法はたった一つしかない。
 買わないことだ。
 
 というわけで、『ディケイド』の最終回に怒った人は、当然見に行かないんだよね? 行ったら「やつら」の思うツボで、これからどんどんそういう商売を仕掛けてくるよ。それでもいいならなんも言うことないがw

シンケンジャーとオジマンディアス。

 09, 2009 05:50
 ことはを救うために外道に堕ちる覚悟を決めたシンケンジャーたち、という展開には「おおっ、『The World Is Mine』の秋田駅前大銃撃戦か、あるいは『GANTZ』の新宿大虐殺か……」と期待したものの、結局は都合のいい「逃げ」の展開に。
 うーん、これは我が愛しの小林靖子タン脚本でもいただけないなぁ。
 せっかく「ヒーローである者が自分の愛する者のためになにかを犠牲にしていいのか」というテーマに触れたのだから、もっとそこを掘り下げないとダメでしょう。それをしないなら、あんな状況を作り出さなければいいのに。
 外道に堕ちるってんだから、タバコのポイ捨てくらいじゃダメなわけで、やっぱり人を傷つけることこそ外道への第一歩ではないかと思う。
 んで、これって、『ウォッチメン』のオジマンディアスだよね。

【以下、『ウォッチメン』のネタバレあります】

















 オジマンディアスは確信犯として、外道に堕ちたと言えるでしょう。地球が滅亡するよりは少数を犠牲にしたほうがいい、と彼は思った。
 ぼくは彼の選択と行動を支持しないが、シンケンジャーたちは一度覚悟したのならちょっとくらいは外道っぽいことをしてみるべきだったのではないか。
 と、そんなことを書くと「子供にトラウマが残る」とか「ヒーローが悪いことをしたら子供がマネする」などと言う人がいるかもしれないが、これをきっかけにして親子で話し合ったり考えたりすればいいじゃないか。
 そもそもぼくは「子供にはトラウマを植え付けろ」と思っているんだけどねwwww
 先週の『シンケンジャー』は百合好きとしてはたまらん内容だった。
 けれどぼくは憤慨している。
 あの展開になったら、

 最後に二人のディープキスシーンがなけりゃあ、いかんだろう!!!

 ……と。
 そんでもって二人はその夜、当然ひとつの布団で寝るわけだ(当然?)。ああ、女子が二人で布団に入ってるってだけでドキドキするなぁ。
 以下、またもや妄想。





 長い長いキスで、ことははすっかり頭がぼんやりとしてしまった。茉子の舌の動きは、ことはの思考能力を完全に奪った。
 「女の子同士でこんなことしてええんやろか……」
 唇を重ねはじめたころ、ことはの中にはそんなふうに抵抗する自分がいた。しかし茉子の舌がことはの舌にねっとりと絡みついてくると、ことはは甘い吐息とともに事の推移を考えられなくなった。
 ことはの頬から顎に、そして耳へと這う茉子の指の動きも、舌の動きと完全に連動していた。自分の耳がこんなに敏感だとは、ことははこのときまで知らなかった。
 思わず出てしまう「ああ……」という呻きは、何度も茉子の唇で塞がれたが、その息苦しさがことはの快感をより高めた。思うように空気を吸えないことが、どうして気持ちよさにつながるのかはわからなかったが、茉子はそれを知ってか知らずか、時折自分の息をことはに吸わせようとした。それは甘くて、ピンク色のように思えた。
 ――やっぱり茉子ちゃんはピンクなんやなぁ。
 ふと、そんな言葉が浮かんできて、ことはは少し笑った。
 「どうしたの?」茉子が唇を重ねたまま訊ねてきた。
 「――なんでもないって」
 すると茉子はことはから離れて、「なんでもないわけないじゃん」
 「ほんまになんでもないって……もう、ええから続きしよ……」
 今度はことはから、茉子の唇を求めた。
 長い長いキス。
 そしていつしか茉子の白い指は、ことはの顔から喉へと下がっていった。胸の谷間で止まった指は、ことはの鼓動を感じようとしているようだった。ことはは心の中を覗かれたような気がして、恥ずかしかった。
 汗ばんだブラジャーの中に指が入ってくることを覚悟していたことはだったが、茉子はそうせず、ゆっくりとおなかのあたりに降りていく。心臓の鼓動より、もっとはっきりとことはの心と連動している場所に向かって。
 そう予感しただけで、ことはは声を上げそうになった。しかし、ことはは耐えた。隣の部屋には千秋と流ノ介が寝ているはずだった。
 ――あかん。聞こえてしまう……。
 口をぎゅっと閉じると、今度は息遣いが声よりも大きく出てしまいそうになる。茉子と唇を重ねたまま、ことはは自分でも声か息遣いかわからない空気を吐いた。
 やがて、茉子の指は下着の上から、ことは自身にたどり着いた。直接触れられないもどかしさが、かえってことはの奥底からの波の高さを押し上げた。
 茉子の唇と舌は、いつしかことはの耳を責め始めていた。茉子の唾液がぴちゃぴちゃと湿った音を立てる。
 ことはは耐え切れず、声をあげた。
 「茉子ちゃん、そんなんされたら……うち、もう……」


















 いや、もうやめとこ。だれかに「おまえ、それでも小林靖子ファンか」って怒られそうなんで(笑)。

シラトリのこと。

 18, 2008 21:18
 某ドラマを途中降板した、あの美人さん(あらかじめ言っておきますが、ぼくは彼女のこと好きですよ。本当に)。いま、そのドラマの続編が劇場版とVシネマ版で作られるということで、mixiのコミュが盛り上がっている。
 美人さんは代役を立て、ドラマはなんとか急場を凌いだかたちで終了した。このドラマに関わった人たちすべてに迷惑をかけた美人さんは、当然のことながら劇場版にもVシネマ版にも出られない。
 それを「かわいそう」とでも思ったのか、そのコミュでは美人さんの名前だけでもスタッフロールに入れてもらおうと署名活動的な行動が起きている。
 水を差す気はないからここでぐちゃぐちゃ言うだけにするけど、

 なんだかなぁ…

 と、溜息が出てしまう。
 スタッフロールに名前が出るということはお金が発生するのだ。
 美人さんは事務所も辞めてしまったそうだし、こんなことをしても話がややこしくなるだけだとわからないかな? 美人さんがどういう理由で降板したのであれ、スタッフもキャストもみんな迷惑をかけられた。もちろん視聴者も。その人の名前をスタッフロールに出したいと思っている関係者がどのくらいいるのだろう?
 どういうかたちで「みんなの思い」を製作者側に届けるのかはわからないが、それを受け取った側の気持ちを考えていないのでは? 中には優しい人もいるだろうけど、普通の大人ならそんなもの送られても迷惑では?

 別に「やめろ」というつもりは毛頭ないけど、少なくともおれは参加しないッス。てゆーか、ああいう終わり方でみんなホントにOKとしているのか? 『ゴー●ンジャー』もそうだけど、やっぱり「雰囲気」モノなのか…?

雰囲気だけか。

 18, 2008 12:40
 「ゴーオンジャー」がmixiの検索ワードの上位だったのでいろんな人の感想見てみたが、ほとんどが「あれでいい」とか「面白い」だってさ…。
 映画も小説もそうだけど、要は「雰囲気」なんだなぁ。戦隊モノの雰囲気があれば設定とかストーリーとか説明なくても30分見続けてくれる人とおもちゃを買ってくれる人で市場が作られているなら、おれがとやかく言うことではないけど、「ケッ」と唾を吐きたくなりますね。

モテ期とキバと腕時計と京極。

 14, 2008 23:55
■このあいだの土曜は某所にて女子と鍋をつつく。先々週も別の女子と飲みに行った。しかも今度は別の女子からも来週あたり飲みましょう、とお誘いのメールが!!! これはおれのモテ期なのか?

■『仮面ライダーキバ』は第一話以来見てない。実は第二話は見ようと思っていたけど録画に失敗した。それで「もういっか」という気分になったという次第。ネットでの評判を見る限りでは、見なくても正解のようだ。井上信者どもがまたなにかほざいてるのには、ぼく笑っちゃいます。なにそれ。

■突然、腕時計がほしくなって某オクで落札。安物だけどかっちょいいのがあった。来週あたりには届くかな?

■京極夏彦の『邪魅の雫』を読んでいる。10日間ほど経つが、まだ読み終わらない。前から思っていたけど、京極の本を編集者はちゃんと編集しているのか? どうも冗長なだけで面白くない。前の『オンモラキ』はぼく的には良かったんだけど、あれも長すぎ。
 もっとも、ミステリ小説はほとんど読まなくなっているから、余計に長く感じるのかも。乙とか福井とかが過剰評価されているミステリ界はなんだか居心地悪い。他に面白い本はいくらでもあるから、そろそろ「卒業」かな? あ、でも鮎川はちゃんと愛してます。

仮面ライダーキバ。

 27, 2008 10:53
 早くも駄作の臭いが(笑)。

 井上云々ということよりも、このキャスティング、なに? だれも魅力的な人がいない。後に登場するらしい松田賢治がすべてを食いそうな予感。存在感のある人が一切いないキャスティングってのもある意味すごいけど。
 ま、いい脚本ならそれもカバーできるわけだが、「あんなレベル低い脚本家の心理はわかんね 」ですよ(笑)。

【ネタバレ】『電王』最終回を見た。

 20, 2008 08:52
 正直、失敗作だと思う。

 去年の『カブト』同様、いくつもの謎がほったらかされたままでお終いというのって、やっぱりダメだよなぁ。小林靖子にしては珍しい失態ではないだろうか? 白鳥が途中でいなくなったことはあんまり関係ないと思う。彼女がああなったのは大分前のことだし。修正する時間はいくらでもあった。

 なにより、ぼくは「実は生きていた」パターンが嫌いなのだ。
 みんな揃って最終回、というのがやりたいなら、なんでウラとキンをあんなふうに描いたのか。ネットの実況スレとか見てみたけど、「ラストでみんな揃ってよかったです」という人は前回、前々回をどう処理できるんだろう? ずっと前から思っていたけど、物語の全体を見るのではなくシーンそのものだけに反応する人って多いよね(だれに言ってるの?)。彼らにとっては全体として破綻しかねない場面でも、それが「別れ」とか「生き死に」とか「愛」を描いていれば前後の文脈など関係なく「泣ける」んだろうなぁ。はっきり言って、こういう人がたくさんいることがドラマや映画をどんどんダメにしていくと思う。

 100%のものを求めるつもりはないけど、小林靖子はいつも90%以上のアベレージを叩きだしてきていただけに、『電王』は残念でならない。

電王をまとめて見てるんだけど…。

 12, 2008 07:37
 うーん、正直言って、どうにもあんまり面白くない。
 カイが出てきてから見ていなくて、けれどもそろそろ最終回だからそれまでには見ないと…ということで撮りためしていたものを見ている。
 けど、なんかこう…自分の中で盛り上がらない。
 大好きな脚本家の小林靖子が手がけているのだが、なんだか話の方向性がまったく見えず、世界観も未だによくわからない。これはおれが年食って読解力がなくなったからなのか?
 いや、もちろん最後まで見るけれど、こんな展開が続くと辛い。
 元々目的意識のない涼太郎が、いまなにをしようとしているのかが見えない。エピソードごとには提示されるのだが、総じて、となると説明するのが難しくなる。どなたか、この哀れなオヤジに教えてください。彼はなにをしようとしているのか。
 これだけとっちらかしたものを小林靖子はどうまとめるつもりなのだろうか…?

 やっぱり自分の中では白鳥百合子が消えたのが大きかったなぁ…。

円谷買収に思う。

 28, 2007 05:41
アサヒコムより、以下転載。

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手作り特撮、どこへ 経営難の円谷プロ、CGに比重
2007年11月25日12時53分

 怪獣が倒れ、ミニチュアのビルが崩れる――。ウルトラマンシリーズおなじみのシーンが、今後は見られなくなるかも知れない。作品を手がける円谷プロダクションが経営難から映像制作会社の傘下に入り、親会社は制作費が膨らむミニチュア撮影からの撤退を示唆したからだ。国民的ヒーロー作品の特徴だった「手作り」特撮の行方はいかに。

●親会社「制作費かさむ」撤退指示

 円谷プロは苦しんでいました――。10月末、こんな全面広告が日経新聞に掲載された。りりしいウルトラマンの横には謝罪や経緯を説明する文章が並び、同社がグループ会社になったことを伝えた。「ファンの皆さまにはほんとうにご心配ばかりかけてきました。訴訟ごと、スキャンダル、そして重い資金難など『世界の円谷』として恥ずかしいことでした」

 同社を引き受けたのはCM制作大手のティー・ワイ・オー(TYO)。「映像コンテンツ集団」を掲げ、映画、CG、WEB、ゲームソフトなど約40のグループ会社をもつ。ジャスダックにも上場している。

 先月17日の記者説明会で、TYOの吉田博昭社長は「円谷プロは同族経営が続き、共同体と企業が混同されていた」と指摘。制作費がかさんだ要因に、円谷作品の特徴であるミニチュアを挙げ、こう続けた。

 「リアルでないし、『チャチさがいい』と言うのはオタク。あまりにも少数の異常な愛着にこだわってはいけない」「今後は安価に短時間で仕上がるCGなどをフル動員してかっこいいものを作りたい」

 この発言に反応したのは、特撮ファンたち。インターネットの掲示板などには「賛同できない」「寂しい」の書き込みが相次ぎ、円谷プロにも古くから特撮にかかわってきたスタッフから問い合わせが寄せられているという。

 円谷プロは、「ゴジラ」などを手がけ「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二によって48年に設立された「円谷特殊技術研究所」が前身。「ウルトラマン」(66年)をはじめ、ミニチュアのセットを駆使し、巨大ヒーローと怪獣が戦う作品は、日本の特撮のシンボル的存在でもある。だが、「いい作品のためには金を惜しまない」という姿勢に同族経営の弊害が加わり、「働いていない人が多く、1本作るたびに首が絞められる経営」(吉田社長)だったという。

 円谷プロの大岡新一・副社長によれば「コストの問題から、制作の基軸はすでにCGになっている」という。

 同社のCG合成の歴史は「ウルトラマンティガ」(96年)に始まる。当初は怪獣の変形などに使う程度だった。が、「ウルトラマンネクサス」(04年)でビル街などのミニチュアを一気に減らしCGに切り替えたところ、「シリーズの世界観と違う」と不評を買い、次の「ウルトラマンマックス」(05年)でいったん原点へと戻る。

 しかし、ミニチュアは手作りだけに制作費がかさむ上、保管料もかかる。現在放送中の「ULTRASEVEN X」(TBS系)では、実写とCG中心になり、特撮と実写の2班体制だった撮影チームも統一し、経費を半減させた。

 大岡副社長は「ミニチュアを捨てたわけではないが、コストを度外視してまでこだわることはできない」と語る。

 もっとも映像制作の世界でミニチュア撮影は時代遅れになったわけではない。

 「ミニチュアの情報量は多い。窓の格子など建物のディテールはCGより優れている部分もある」。劇場版ウルトラマンなどでミニチュア製作を手がけた造形美術工房「マーブリング・ファイン・アーツ」の岩崎憲彦社長は強調する。

 怪獣が登場するような特撮は減ったが、通常映画で、景色などのCGに合成する素材としてミニチュアの需要が国内外で多くあるという。上映中の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」でも街並みなどに使われている。

 『円谷英二の映像世界』の編者で、特撮映像研究家の竹内博さんも言う。

 「英二さんは昭和30年代に『電子技術と映画、テレビの融合の時代が来る』とCGの到来を予言していた。ミニチュアか、CGかの議論ではなく、共存を図っていくのが創業者の理念にかなうのでは」

 大岡副社長も経営に余裕ができれば演出に応じて効果的に使っていきたい考えだ。長く特撮カメラマンを務めた経験から「伝承芸の域だけにいったん途絶えれば復活は難しい」との危機感があるからだ。

●新作ではミニチュア使わず

 円谷プロにとっては、お家芸の継続のためにも、経営再建とファン層の拡大が急務。来月開局する衛星放送局BS11で始まる新番組「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」(土曜夜7時~)に、関係者は大きな期待を寄せる。

 ウルトラマンシリーズに登場した怪獣たちが戦いを繰り広げる物語。ミニチュアはほとんど使わずロケ撮影もしない。徹底して制作コストを下げる一方、放送と同時にインターネットや携帯電話に番組を配信するほか、デジタルカードを使ったゲーム機と連動させ怪獣ブーム再燃を狙う。

 森島恒行新社長は「TYOの時代の先端をいくセンスも採り入れながら、09年には新たなウルトラマンシリーズや新しいキャラクターを誕生させたい」と意気込む。
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http://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200711250063.html

 このあいだ着ぐるみゴジラにこだわる人たちの話を書いたけど、もうそういう時代ではないということを改めて痛感する。
 てゆーか、今回の場合はミニチュアによる製作費云々というよりも、これまでの円谷の体質がこういう事態を招いたんじゃねぇの? と思う。
 そもそも、作品がつまらなすぎる。
 『ULTRASEVEN X』のダメっぷりもそうだし、土曜の夕方にやっていたウルトラマンシリーズも高い評価をしているのは一部の特撮マニアだけ。そういうのじゃダメなんだ、と、ぼくはずっと思ってた。このあいだの『ウルトラマンマックス』は懐古趣味だけで作られていて、ぼくにはおぞましいとしか思えなかった。あれでどうやって新しいファンを開拓していくんだよ。あんなものを評価しているから、こんな事態になったとも言えるのではないか(特に『ウルトラマン80』が出たときの回は評判がよかったようだが、ああいうものを見て感動している人間が特撮を滅ぼすのですよ)。
 また、円谷はなにか不都合があるとすぐに「なかったこと」にするというお家芸を持っている。古くは『ウルトラセブン』12話や『怪奇大作戦』の狂気人間とか、『ウルトラマンコスモス』の辻希美のダンナ事件とか。同族経営ってのは問題を隠蔽したりする体質になりがちなのだ。それはぼくの勤めている会社がそうだったから骨身に沁みてよくわかる。で、うちの会社も円谷同様、買収されましたよ(笑)。
 あくまで外からの無責任な意見だけど、ミニチュアの製作費云々なんてのは、瑣末な問題ではないのかって感じがする。要は、面白い作品を作っているかどうかなのだ。
 円谷はいまだに初代ウルトラマンとセブンで商売しているわけで、その意味合いというものをちゃんとわかっているはずなのに、なぜ『ULTRASEVEN X』なんてどうしようもないものを作ってしまうのか。いま、この時代に、『ブレードランナー』をパクった世界観で『ウルトラセブン』でなければいけない理由がまったく見えてこない。いいもので長く商売をするというのは、『ULTRASEVEN X』を作ることではないだろう。
 クリエイターにあれこれ口出しせず、もっと自由にやらせて作品を作らせればいいものが出来る。すべてがいいものになるとは限らないが、その中で1本でもモノになればそれで何十年も商売ができるのだ。ミニチュア製作費なんて簡単にペイできるだろう。
 ミニチュアがいい、という意見は、ゴジラは着ぐるみでないとダメ、という意見と同じだ。ミニチュアでしか撮れないものもあるだろうから、そういうところではミニチュアを使えばいい。けれども、いまは絶対にCGのほうがすごい映像を作れるのだ。『続・三丁目の夕日』のオープニングを見ればミニチュアにこだわりすぎるのは弊害以外のなにものでもない、とわかる。ゴジラの尻尾に吹き飛ばされる家屋の壊れ方はミニチュアでやったら安っぽくて浮いてしまうし、破片の飛び散り方にスケール感が出ない。
 前から思っているのだが、CGを頑なに拒否する人たちって、「CGは簡単」だと思っているらしい。それは大きな間違いで、CG撮影にもミニチュア撮影同様に難しい点が沢山あるし、こだわって作れば膨大な手間がかかる。
 一番大切なのは、完成したときにどれだけすごい映像を見せられるのか、ということであって、その手法ではない。昔はCGがなかったから使わなかっただけで、これはぼくの想像でしかないけど、いま円谷英二が生きていたらバンバンCGを使っていたと思うよ。

 なんにしろ、円谷は「終わっていた」会社だと思うので、生き残れただけでも感謝しないといけないのでは? これから先、特撮のことをなんにも知らない連中があれこれ言ってくると思うが、そういうものに負けずに現場は意地を見せ、良いものを作ってほしい。良いものってのは、特撮ファンにだけ訴えるのではなく、それ以外の人が見ても感嘆するような作品だ。円谷とTYOの連中は、『続・三丁目の夕日』のオープニングを100回見て、これからの映像とはなんたるかを考えてほしい。

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 11月3日はゴジラの誕生日(第一作目の劇場公開日)だったそうで、関連のコミュではお祝いメッセージが。いや、ぼくは書かないですけどね、意味ないし。
 でも、いろいろ読んでいたら、着ぐるみでの復活を待望している人が何人もいたので驚いた。

 今さら、着ぐるみ?

 現在、ゴジラ…てゆーか怪獣映画を本気で作るのだとしたら、基本的にはCGでやったほうがいいだろう。必要に応じて、着ぐるみでなければいけない部分があったらそれはそれで撮ればいい。
 着ぐるみがいけない、というのではなく、もう着ぐるみでできる範囲以上の映像を、ぼくらは見てきてしまったのだ。着ぐるみにこだわる人は『ジュラシックパーク』や『宇宙戦争』を見ていないのだろうか?
 こういう人たちは、アメリカ版の『GODZILLA』は全否定するんだろうなあ。しかし、この映画以前に日本で製作していた平成ゴジラシリーズの酷さと比べたら、エメリッヒ版のほうが「魅せる」技術においては格段に上だった。
 着ぐるみにこだわる人は、伝統芸的な意味合いを強く感じているのかもしれないが、それは感情の問題でしかなく、そうなるといくら理屈を言ったところで通用しない。
 勘違いしないでほしいのは、ぼくは着ぐるみがいけない、と言っているのではなく、着ぐるみにこだわる意味はない、と言っているのだということ。着ぐるみでしか撮れないカットがあるなら着ぐるみを使えばいい。ただし、他のカットとの整合性の問題があるから、かなり難しいだろうけど…。

 とまあ、「あのゴジラ」を思い返しつつ、ちょっと書いてみたんだけど、どう?

新番組3つ連続視聴。

 08, 2007 05:38
 『ガンダム00』と『ULTRASEVEN X』と『キューティーハニーTHE LIVE』を好きな人はこの先読まないでね。はい、忠告しましたからね。不快な思いをしても知りませんよ(笑)。

■『ガンダム00』
 脚本のレベルひどいなあ。説明的なセリフばっかりじゃん。だからキャラクターも立ってない。よくこんなものが通ったよ。
 戦争が起きているという臨場感がまったくない。この緊迫感の無さは、多分、監督が戦争というものを真摯に考えてないからだと思う。主人公たちは戦争をやめさせるために立ち上がったのでしょう? だったら、その戦争というものがなにかを描かないと話にならない。全然血が流れている感じが漂ってないのですよ。すごく平たい、奥行きの無い戦争観だ。監督は戦争というものについて、どれだけ勉強したのだろう?
 メインキャラと他のキャラのデザインのちがいが酷すぎる。いくらちがう人がやってるったって、そもそもそういう方式自体に問題があるでしょ。世界観がわからない(整理できない)のもそれが遠因だろう。

■『ULTRASEVEN X』
 これ、『00』以上に酷かった…。
 あんまり、こういう揚げ足取るような書き方はしたくないけど…公式サイトのブログから転載↓

 “大人向け”のヒーローをコンセプトに製作されましたが、子供が見れない内容かというと、そんなことはありません。ストーリー重視ではありますが、スピーディーなアクションや、CGによる新しい世界観など、お子さんが見ても楽しめる内容だと思います。

 転載終わり。
 ストーリー重視…? 大人が見ても全然意味わからなかったですけど、ホントに子供に理解できると思います?
 CGによる新しい世界観…? モロに『ブレードランナー』そのものなんですけど…どこが新しいんですか? 『マトリックス』みたいなのもあったし…本気で新しいものを創ろうとしているとは思えない。
 そもそも番組開始1分くらいで「あ、これ、ダメだわ」と呆れましたよ。そのあと3分ほどイメージシーンみたいなのが続いてる。こういう始まり方をするドラマに面白いものなんてひとつもない。そんな無駄な時間があるなら、もっと「新しい世界観」を示してほしいです。
 セブンのデザインも酷い。なんでツリ目&寄り目? コンセプトが全然見えない。

■『キューティーハニーTHE LIVE』
 3本の中では、まだマシだった。井上敏樹だけど(笑)。マズすぎるものばかり食べさせられたあとなら、ちょっとくらい美味しくなくても美味しいと感じるっていうことですよ。
 でもハニー役が原幹恵ってどうなん…? いや、彼女は好きでも嫌いでもないけど、正直、ハニーっていうイメージはない。
 けど、出渕裕のデザインしたハニースーツはいいですね。エンディングはちょっとwetっぽいけど、皮だからあんまり濡れ感はない。ドラマとは関係ないけど。

 ま、そんなわけで、これら3本はもう見ないと思います。

昨日はイライラさせられたよ…。

 11, 2007 06:35
■週明けの昨日は、仕事でか~な~りイライラさせられたよ。流れが読めず、その場限りの対応しか出来ない営業に振り回された。

■しかもそんな状況の中、『電王』の白鳥がヤバいらしい

 「電王については・・・今の私の立場・状況では何もお話しすることが出来ません
とにかく・・・いろいろな意味で視聴者の皆様・出演者様・番組スタッフの方々にご迷惑をおかけして申し訳ない限りです」

 ということだけど、予告編でもチビハナが出ていたように、これはしばらくは白鳥抜きでやるってことだろう。
 事務所も、いくらなんでも仕事入れすぎ。エロい白鳥があちこちで見られるのは嬉しいけど、こんな状況になるまで放っておいた事務所の管理能力の問題でしょ、これ。
 降板しないといいんだけど…。

■競馬予想が不調。

■せっかく買った、これがうまく使えない。
 メーカーに問い合わせメールしなくちゃ…。

■撮影用の衣装、ネットで衝動買いしてしまった。女房に言ったら激怒する金額だ。

■日曜日は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』をも1回見てきた。これ、前作の総集編じゃなくて、続編だという見方があって、それを頭に入れて見るといろいろ頷ける部分があった。だとしたらすごいなぁ、と思う。

■食事制限だけで痩せるってのは危険と聞いていたが、あの大先生、リバウンドしてほしいなぁ…大爆笑してあげるよ。
 このあいだテレビで見たら、「現在は見た目でその人が判断される時代」などといつもながらトンチンカンなことを言っておられましたが、そんなの現在じゃなくて昔からそうだっての。
 それから伊集院光が大先生の本を読んで、「自分が痩せたからってデブを批判するのはおかしい」と…。まさにそうだよなあ。って、ぼくもダイエットである程度痩せたので、太っている友達や女房のことを揶揄するときはあるけど、彼らは痩せたいとは思っていないらしいから言えるわけで…。ま、これからはあんまり言わないことにしよう。人のフリ見て我がフリ直せ、だからね。
 そういえば大先生は、土田晃之はホントにガンダムが好きなのか、みたいなこと言ってたけど(前にも書いたかな、これ? まいっか)、いつか土田にぶん殴られてほしいです。

■テレビを買うかどうか検討しているんだが、この先、まだまだ安くなりそうなのであと2年くらいなんとか今のテレビがもってくれないかなぁ?

ま、そんな感じ。

こんなにつまらんのは久しぶり。

 24, 2007 05:55
 あまりにもつまらないとハラさえ立たないというか…。

 『スカルマン』デスヨ。

 冒頭の、鈴木亜美と細川のセリフのやりとりはめちゃくちゃなテンポの演出で、細川もやる気なさそうに見えた。
 画面はマイミクの尾久セントラルくん曰く『シンシティ』みたい、と。ぼくは『CASSHERN』を連想した。

 ストーリーもなにがなんだかわからなすぎ。
 架空の国という設定はいいとして、いつの時代? 
 キャラクターにも全然感情移入できない。彼らの抱えているらしい「重さ」が伝わってこない。
 なにもかもほったらかしにしすぎですよ。

 シブヤ15とかなんとかいうのを見たとき以来のつまらなさ…。

 それでも、こんな作品を持ち上げる、提灯記事満載の雑誌はあるんだろうなぁ。

 アニメ版は見るのやめるべきか…。

花粉・フェブラリーS・白鳥百合子。

 18, 2007 05:35
 昨日はちょっと外に出たら、帰ってきてから目が痒くて鼻水が出る出る。もう花粉が飛んでいる、とウワサでは聞いていたが、ホントだったとは!
 ぼくの場合はヨーグルト食べとくとかなり楽になるので、すでに木曜日あたりから食べてはいたのだが、毎年飛び始めはいつもダメ。しばらく経たないと効果が出ない。
 今日は雨だから楽だ。

 そんな今日はフェブラリーS&原稿締め切り(笑)。
 フェブラリーSはアンカツにしようと思ってるが、雨ってどうよ? パワー型の血統か…馬場がこうなると、差しが決まらないから、後方待機組はいらないか…。まだメルマガ書いてないので、変えるかもしれないけど、いちお、アンカツってことで。
 原稿は今日中に書けるのか、おれ(笑)。とりあえず、全レース分の初稿は上げたけど、なんか足らない点もあったりして、どうしたらいいか考え考えやってる。
 てゆーか、日記書くヒマあったら、そっちを先にやれよって話ですが。でも、日記と原稿は、脳の別の部分で書いてるから(笑)。

 話し変わって、『ファミ通』のグラビアに出ていた白鳥百合子…

 神 認 定。

 恐ろしいほどにきれいだ。
 栗山千明もそうだが、ああいう整った顔が、ぼくの一番好きなタイプなのだと再認識した。
 もうね、エロい妄想とかも浮かばない域なんですよ、あそこまできれいだと。
 どういう配合をしたら、あんな顔ができるのか(配合って、競走馬か)…。
 「いま一番きれいだと思っている人は?」と問われたら、迷うことなく白鳥百合子と答えるね。

買っちまったー。

 28, 2006 21:27
 『ボウケンジャー』のアクセルラー……。

 最近、おもちゃ買ってるなぁ。『カブト』のザビーゼクターを皮切りに、ガタックゼクターも買った。
 なんに使うかと言うと、番組見るときに、登場人物が変身するのと同じタイミングでおれも「変身」するのだ。
 友だちのKくんはカブトゼクターを持っているので、二人して「変身!」とか「キャストオフ!」とかやってる……って、40になろうかというおっさんがこんなことしてるなんて、会社の人に知られたら顔面真っ赤になっちまう(だったらするな)。

 けどね、けっこう楽しいのですよ、これ。

 クソつまらん井上脚本でも、ガタックの変身シーンだけは楽しめた。なぜならおれにはベルトがあるから(かっこつけて言うようなことじゃねぇよ)。

 アクセルラーは欲しかったんだけど、あんまりギミックがないのでほっといた。けど、やっぱり買っちまったよ。
 というわけで、来週の『ボウケンジャー』から、いよいよおれも変身できるわけだが、おれには何色がふさわしいだろうか。乗り込む車は放水車がいいんだけど(笑)。
  新宿の、小さな映画館。
 友だち合わせて4人での観賞となったのですが、その前にちょっとした出来事が。
 ぼくとKくんは映画館に入る前に飲み物を買うため、他の二人に先に入って、席を獲っておいてもらうことにしました。そして買い物を済ませ、映画館に入ると、先に入っていた友だち2人が子連れの知らない男ともめているのです。
 どうやら、獲っておいてもらった席が空いているのなら座らせろ、と言っているらしい。しかも、男はかなり横柄な口調です。いい大人が知らない人に対して使うべき言葉ではありません。
 その男の見かけは、いかにもDQN系。昔は不良で鳴らした感じですが、ぼくらはこういう大人、全然怖くないんですよ。いきがる奴ほど腰抜けですから。腰抜けなのを悟られまいとして、ああいう言葉を使い、人の上からモノを言う。ま、ぼくもそういうとこあるんですが(笑)。
 幸い、友だち二人に圧され、男はあきらめて後ろの席に移動しましたが、映画を見る前に気分の悪い経験をしてしまいました。ぼくはなんにも言えなかったけど、気分だけは一緒に戦った感じです(笑)。

 さて。映画の感想です。
 まずは『カブト』。
 まあ、去年よりは面白かったかな、と。てゆーか、去年の『響鬼』は最悪の映画だったから、あれを下回るものはなかなか作れないですよ。
 途中、ひよりが死ぬの死なないのとダレる部分はあるし、組織間の抗争話ってあんまり好きじゃないし(チマチマした世界観になるでしょ)、天道の性格がちがっている意味がよくわからなかったりして、全体としては好きな映画ではないんだけど、最後にタイムスリップ・オチがあるので納得。好きなんだよな、タイムスリップ・オチ。
 新ライダーの三人が、予算の関係上か、キャストオフしないのは残念。デザインは、どれもけっこう好き。あ、でも、ターンエー・ライダーはちょっと……。
 しかし、なによりも最大の見せ場は、永田杏奈と森下千里のパンスト美脚です! エロいなぁ。ホントにエロい。森下はケツもいい!
 ……って、これが一番印象に残っていること自体、おかしな映画の見方なわけですが……。

 それから『ボウケンジャー』。
 こちらは定番の話を無難にこなしているといった感じで、良くも悪くも安心して見られる出来でした。
 最大の見せ場は、冒頭の海のシーン。ピンクもイエローもずぶ濡れですよ! しかも波打ち際でのシーンでは、末永遥のミニスカートがけっこう際どい位置まで上がっていて、かなりドキドキもの。きれいな脚してるなぁ……。濡れた髪が顔に張り付いているのもエロい。

 ……ったく、子供向けの映画見て、「エロい」とか言ってるおれってどうなんだろう。なにを見てもエロに結びつける、最悪な人間かも。
 でも、映画館にいた、あのDQNオヤジよりはマシだと思うけどね(笑)。
 昨日のこと。

 後楽園にて馬券購入後、秋葉原のアキバイチのラーメン屋で昼食。おれはまあまあ美味しかったけど、一緒の二人には不評。まいっか。
 そのあと『タイムレンジャー』のDVD探し。が、これがない! 二年前に出たものを中古で探すのがこんなに大変なのか……というか、『タイムレンジャー』のDVDを手放す人が少ない、という証拠だろう。おまけに、おれが探しているのはボックス付のもの。ただでさえDVDそのものがないのに、限定生産のボックスを手に入れようなどというのは甘すぎる話だ。5件目の『古本市場』で2巻だけ発見するが、できたら全巻揃っているほうがいい、とここはスルー。
 その後もあちこち行くが、影すらない。『サンバルカン』とかはやたらに見るんだけどね。仕方ないので『バーチャファイター5』のロケテストを見て、「猿拳の女キャラ強すぎ」と言ってみたりする。
 でも、途中寄った『まんだらけ』では、昔の雑誌がいろいろあって、小林靖子インタビュー掲載号は迷うことなくGET!
 「今日はこれが収穫ってことでいいか。あと少しだけ回ったら帰ろう。宝塚記念が始まっちゃうし……まさしく”タイムアップ”だ」などと言いつつ最後の店へ。

 そしたらボックス付の第1巻があるじゃないか!

 まあ、正確には友だちが見つけてくれたんだけど(笑)。
 んで、あわてて買って、『古本市場』の第2巻も買いました。
 残りの3巻は、来週は中野で探すことにしよう。

 ちなみに宝塚記念は◎アイポッパー……どうしようもない成績だった……。
 まあ、六年も前のものを【ネタバレ】っていうのもなんですが(笑)。

 とにかく。終わりました。

 いやぁ、すばらしい!

 戦隊モノを(最初から最後まで)大人になってからきちんと見たのは初めてですが、食わず嫌いの自分にあきれましたよ。ちゃんと見ろよ、と。
 いろいろ語りたいことはあるんだけど、冬のコミケに出られたら本でも書こうと思っているので、とっておきます。このあいだ出した『龍騎』と『セラムン』の感想本と合わせて、一冊にしちゃおうかな。小林靖子本として。

 なによりキャラクターがいい。
 小林が描くキャラクターすべてに言えることだけど、彼らは正義のためには戦っていないんですよね。自らの性分によって行動している。性分とは、すなわち自分を自分たらしめているモノのことであって、これが崩れてしまうようでは生きる意味がなくなってしまう。現実には自分の性分を曲げてでも無理に生きている人はたくさんいるわけですが、ドラマのキャラクターに、それは許されない。小林はそれをよくわかっている。
 一番好きなキャラクターはユウリかな。最初、彼女はとても冷たそうに見えたけど、だんだんとかわいらしく思えてきた。ユウリ役の勝村美香(結婚&妊娠おめでとーっ)は、とまどいながら演じていたけど、やがて凛とした女性に代わっていった。これは一年ものあいだ続くドラマ独特のものでしょう。普通のドラマじゃ、短くて三ヶ月くらいだし。同じ役を一年も続けるってのは大河ドラマくらいでしょう。
 ユウリの根本にある「家族の死」が、最後の最後で解決されたかのように見えて、結局はわからないまま終わるのがいい(ユウリだけじゃないけど)。だけど、見終わったあとは、きっとユウリの家族は生きているし、アヤセの病気も治るだろうし、ドモンも格闘界に復帰できるはず、と思えてしまう。これは小林マジックかもしれない。

 ストーリーもよかったなぁ。
 燃える展開に、タイムファイヤーとは、面白かった(笑)。
 あのあたりの、怒涛の展開が一番好きだ。戦隊モノに警察とか国家機関が介入してくるとは……。ぼくはどんな物語にもリアリティとリアルさを求めてしまうので、あの展開には胸が高鳴った。シティガーディアンズが途中から弱体化してしまうように見えたのはちょっと残念。あの連中だけで戦う話とか見てみたかった。パロディ小説で書こうかな(笑)。

 ……って、こんなふうに書き連ねていったらキリがないのでやめます。
 ま、『タイムレンジャー』については、いずれなにかのかたちでまとめたいと思っています。
 ただいま30話まで見終わりました。

 おもしれーっ。
 すげえよ、靖子タン!

 なにより、熱い。
 キャラクターがすばらしい。
 人間ドラマが良い。

 まだ30話だというのに、なんなんだ、このパワフルな展開は! 普通、この手の盛り上がりは、最終回前のものだ。まだドラマは半分を過ぎたところだぞ。
 永井大がタイムレッドだということがオヤジにばれたり、別の組織(一応、正義側)が出てきたり、挙句の果てには第二のレッドが……。そしてもはや、ロンダースの犯罪者たちは脇役になっている。
 戦隊物で、こんなことをやっていたのか……。
 「ワンパターン」とか「ロボの戦闘シーンが毎回ウザい」とか言って、食わず嫌いをしていたよ、おれ。靖子タン、許してくれ……。

 今日は続きを借りにレンタルビデオ店に行ったら、割安ディだかなんだかで1本100円だった。いつもは300円もするのに。んで、一週間レンタルできるというので、いっそのこと、と思って全部借りてきたよ(笑)。
 これで今週と来週は『タイムレンジャー・ウィーク』ですな。今日もこれから、寝るまで見続けよう。
 興奮して眠れなくなるかもなぁ……。
 友だちのKくんが「ぜひ見てほしい」ってんで、うちにDVDを持ってきたのは一ヶ月くらい前のこと。脚本イノウエトシキってだけで見る気がしなかったけど、明日は特撮系のオフがあるし、そのあとKにも会う。だから、まあ、せっかく貸してくれたんだから見てみるか、と思って見てみました。

 んで感想なんだけど、思ったほどひどいものではなかった……いやいや、褒めてませんからね(笑)。ひどいと聞いていたので、どれだけムチャクチャな話なのかとかまえていたから、一応は筋が通った物語にはなっていた、という意味での「ひどいものではなかった」です。細かいことをつつけばいろいろあるんだけどねぇ……。おれ、あら探ししながら見るの好きじゃないんですよ、ホントに。あら探ししてないのに見つかる「あら」にムカつくだけでして(笑)。

 ただ、テーマがどうにも気に入らんなぁ。『THE FIRST』と名乗っているからには、仮面ライダーには大義が欲しかった。女のために戦うって、ずいぶん矮小なヒーローとしか見えないよ。これでは『THE FIRST』の名を借りた、いつもの「白倉版・平成ライダー」じゃん。本郷猛と一文字隼人というキャラクターをあそこまで変えてしまうのなら、なぜ『THE FIRST』なのか、という疑問がわくよ。
 それに、ヒロインがダメです。小嶺麗奈はきらいじゃないけど、この物語には合わん。男が奪い合うヒロインなら、透明感がなくては……。おれの希望は広末涼子。でも、こういうキワモノには出ないだろうね(笑)。

 変身のコンセプトも納得いかない。
 仮面をつけることで、一見新しい試みをしているかのように思えるけど、ベルトの風車が回る意味とかはなくて、マスク以外の服はどうやって装着するのかも説明がない。変身のシーンがあっさりしすぎているのだ。一番燃えるとこだろう、変身シーンは。もっと大切にしてほしかった。

 そしてぼくが一番気になったのは、猛が少女を救うために二人の人間を殺した(ように見える)シーンだ。
 一人の命を救うために、トラックと自家用車の運転手が死んだ。そのことについて劇中でなにも触れていないのは、ヒーロー物の作品としては大きな欠陥といわざるをえない。たしかに猛が事故後に沈みこんでいるという描写はあるが、あれは己の力について悩んでいるようにしか見えない。
 この映画について書かれた、いろんなブログやら掲示板を見てみたが、ヒーローが、なにも悪いことをしていない人間を、過失とはいえ結果的に死なせてしまっている(怪我をしただけかもしれないが、あの画面からはそのように見えないし、怪我だとしてもぼくがここで言いたいことに変わりはない)ことについて言及している人はとても少なかった。
 多くの人はあれをどう考えるのだろうか。
 くりかえすが、この場面はヒーローについて考えるときに、非常に重要な意味を持つ。このシーンについて語っていない『THE FIRST』論には意味がない、とさえ言い切ってしまいたいくらいだ。言い切ると怒る人がいるので言い切らないけどね(笑)。

 あと、いくつか気になった点を。

 ■ショッカーに存在感がない。
 ■改造人間に選ぶ人間の基準がわからない。
 ■コブラとスネークのエピソードが全体の構成から完全に浮いている。
 ■画面が暗すぎ。意図か?

 最後に、この映画のよかった点を挙げます。
 なんといっても、ライダーと怪人の造形。これはすばらしい! 出渕裕のリデザインがよいということもあるが、スーツの質感や、あえてジッパーなどを隠さない造りにはリアリティがある。特に良かったのは、ライダー2体はもちろんだが、スネーク。口元だけが見えていて、これはなんだか非常にエロいぞ(笑)。特撮物にはエロさが必要、とひそかに思っているので、ぼく的には、これは大正解だ。スーツアクターのお姉さんに惚れてしまいそう。
 ぜひとも、来年の(テレビシリーズの)ライダーでは、出渕裕にデザインをしてほしい。

 それから、佐田真由美はやっぱり、エロ怖い。里中茶美の兄貴は思ったより出番が少なかった。

 以上っ。

もはや脚本家だけの問題ではないわな。

 05, 2006 00:02
 どうにもこうにも、つまらんとか通り越してあきれたですよ。
 こりゃ、脚本家だけの責任ではなく、あれでOKとするプロデューサーに問題がある。このプロデューサー、いい仕事もしているのだが、こんなレベルの脚本を良しとするとは……。まだ『アテンションプリーズ』のほうが納得できるよ。と、そんな言い草をしては、これはこれで怒られそうだけど。

 「あなたに向けて作られてない」……なるほどねぇ、たしかにそうだ。おれ、低レベルのストーリーは見たいと思わないからなぁ。きっと、おれのようにひねくれてモノを見ない、純粋な視聴者に向けて作っているんでしょう。視聴率だのおもちゃの売り上げだのでしか作品の良し悪しを判断できない人たちにとっては、そういう視聴者こそ最良なんでしょう。でも、そういう「文化」は、いつか衰退するよ。永遠に続くと思われた読売ジャイアンツの人気が没落したようにね。

今日はたくさん友だちが来てくれた。

 28, 2006 23:40
 6人。
 狭い我が家の居間(?)が、もういっぱいになってしまった。嬉しい誤算。基本的に、来たいという人は拒まないし、たくさんの人がいたほうがにぎやかで面白い。
 んで、みんなで競馬見たり、『ボウケンジャー』と『カブト』見た。
 小林靖子の脚本はいつもながら良いねぇ。それでも今回は、まだ温いほうかもしれない。前回が良すぎたからそう思えるのだろう。贅沢な話だ。来週は後編なので、また靖子タン・ワールドに浸れる。
 一方、比べるわけではないが、『カブト』はまたまたダメダメ。先週に比べればマシ、というだけである。相変わらずキャラクターの行動原理が不明。ひよりがなぜ活動的になってるの? なぜドレイクに変身してゴンを助けないの? やっぱり「雰囲気」だけ、なんだよな、この人のは。まあ、高いレベルのものを求めていない視聴者が多いから、この程度のもので満足するんでしょう。「松本人志が言っていた…昔のテレビは視聴者を引っ張っていったが、いまのテレビは視聴者に引っ張られている、と」

 それから、今日は動物に詳しい女性も来てくれたので、『小さき勇者たち』のカメ虐待問題について聞いてみた。彼女は「あれはひどいです」と言う。あの映画はエンディングロールのあとに「カメは虐待していません」という断り書きがでるのだが、それはウソっぱちだと判明した。虐待があったのなら、映画の評価も下げる必要があるのではないか、と思う。「感動」にごまかされてはいけない。カメを主役にした映画で、カメが何匹も死んでいるという疑惑があるのだから。

ガメラでカメが虐待?

 21, 2006 07:37
http://kamenokai.web.fc2.com/

 とのこと。
 ……まぁ、ホントだとしたらパート2とかは無理かもしれない。もっともパート2が作られても、見には行かないと思うけど(それにしても、この人の映画の感想の「とても薄っぺらい内容」ってとこには半分同意)。

 そもそも、動物を扱った映画を「虐待」なしで撮れるのかどうか? おれは無理だと思うよ。映画の撮影は時間もかかるし、ケツが決まっている。たとえば夜行性の動物を撮影するとして、夜にしか撮影しないなんてことがありえるだろうか。スケジュールが押していれば無理矢理にでも撮るのではないか?
 『小さき勇者たち』のラストでは「カメは虐待してませんよ~」といった意味のテロップが、ほんの少しの時間だけ出る。ぼくはこのテロップには笑ってしまった。せっかく作り上げた映画の世界観を、最後の最後で現実に引き戻してまで「言い訳」をしなくてはならないことに。
 『子ぎつねヘレン』でも、同様のテロップが出る、ということだけど、これって最近のバラエティで食べ物を扱ったりすると「この食品は賞味期限切れのものを使っています」とか「このあとスタッフがおいしく食べました」という「言い訳」テロップが流されるのと同じ構造だろう。このあいだもバラエティ番組で2400個のカップめんを粗末に扱ったコーナーの終わりに、「このあとスタッフがおいしく食べました」的なテロップが出た。嘘つけ。でもおれ的には、面白かったからいいけどね。
 なんにしても、ただでさえ動員数が少ないらしい『小さき勇者たち』。こういうことから評判が悪くなったら、ますます動員が伸び悩むのではないか? 特撮ファンとしては映画会社が怪獣映画で儲けてほしいと思うんだけど……あ、これって怪獣映画じゃなくて、ファンタジー映画だったよね。そんならコケてもいいか。わ、すげー毒。

今日もひどかった……。

 14, 2006 10:11
 イノウエトシキ脚本否定派の人間の、まったく個人的な感想なので、好きな方は不快になると思います。ここから先は読まないでね♪

 というわけで、今日の『カブト』もつまらんかったですよ……。
 いつもトシキの脚本のときに思うことなんだけど、やっぱりキャラクターの性格や設定が変わってしまっているのでは? 今日の天道の行動やセリフは、最初のほうの天道とちがって軽すぎる。おばあちゃんの言っていることもヘンだ。なんていうのか、お年を召した人がそんなこと口にするわけないような言葉なんだよなぁ。
 でも、まあ、これはトシキ肯定派の人に言わせれば問題ないということらしいから、どうしようもない。塩ラーメンととんこつラーメン、どちらがおいしいかを言い合っているようなもので、結論づけはできない。もっとも、おれは塩ラーメンを頼んだのにとんこつラーメンが出てきたことに対して怒っているんだけど、それをわかってもらえないんだよね。

 トシキ肯定派の人は「イノウエ脚本がつまらないなんて言っているのは特撮オタクだけ。イノウエ脚本は一般受けしている。現に『響鬼』は体制が変わってからのほうが視聴率もいいしおもちゃの売り上げも上がった」と言う(すべてのトシキファンが同意見ではないけど、ぼくがネットで見た限りではこういうのが多かったです)。
 視聴率やおもちゃの売り上げまで調べている時点で、その人も十分、特撮オタクだと思うのですが(笑)、それはいいとして。
 少なくとも、おれはそういうこと言ってるんじゃないんだよね。自分にとって面白いかつまらないか、のみを語っている。
 だから肯定している人たちも、自分たちが面白いと思うならそれでいい。おれの意見を押し付けようとは思わない。自分たちの意見を正当化しようとして、視聴率だの売り上げだのを持ち出してくるところに、おれは疑問を感じる。

 ドレイクが戦っている理由って? トシキ脚本のときの岬が本気でゼクトのために働いているように見えないのはなぜ? 天道が天道らしくなくなっているのはなぜ?
 今月いっぱいはトシキ脚本らしい……。我慢するべきなのかなぁ。

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