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2010年8月に見た映画。

 08, 2010 05:46
 ■映画(新作)■
  『必死剣鳥刺し』
  『ぼくのエリ 200歳の少女』
  『シュアリー・サムデイ』
  『ソルト』
  『仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』
  『天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー』
  『ベストキッド』
  『キャタピラー』
  『カラフル』

 ■映画(旧作)■
  『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』

 ■新作順位■
  1『ぼくのエリ 200歳の少女』
  2『息もできない』
  3『第9地区』
  4『(500)日のサマー』
  5『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
  6『ブルーノ』
  7『ヒーローショー』
  8『アイアンマン2』
  9『ハート・ロッカー』
  10『クロッシング』
  11『川の底からこんにちは』
  12『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
  13『私の優しくない先輩』
  14『アウトレイジ』
  15『ラブリーボーン』
  16『インビクタス』
  17『渇き』
  18『プリンセスと魔法のキス』
  19『トイ・ストーリー3』
  20『プレシャス』
  21『シャーロックホームズ』
  22『インセプション』
  23『仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』
  24『カラフル』
  25『アリス・イン・ワンダーランド』
  26『ベストキッド』
  27『涼宮ハルヒの消失』
  28『コララインと魔法のボタン』
  29『すべて彼女のために』
  30『マイレージ・マイライフ』
  31『必死剣鳥刺し』
  32『ゼブラーマン2』
  33『キャタピラー』
  34『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』
  35『時をかける少女』
  36『ソルト』
  37『パレード』
  38『シャネル&ストラヴィンスキー』
  39『サロゲート』
  40『ウルフマン』
  41『武士道シックスティーン』
  42『書道ガールズ!』
  43『シュアリー・サムデイ』
  44『ニューヨーク、アイラブユー』
  45『パーフェクト・ゲッタウェイ』
  46『シャッターアイランド』
  47『かいじゅうたちのいるところ』
  48『天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー』
  49『ACASIA』
  50『告白』
  51『食堂かたつむり』
  52『矢島美容室THE MOVIE 夢をつかまえネバダ』
  53『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』

 8月はけっこう順位が変わった。
 中でも、なんといっても『ぼくのエリ 200歳の少女』はすばらしかった。ストーリー、役者、演出、どれをとっても文句のつけようのない作品だった。特に印象的なのは、おそらくは単焦点レンズを使った映像の美しさだ。こんなにボケを多用し、それが少しも嫌味にならず演出として機能している映画は珍しいのではないか。静かに進行する物語と見事に調和している。役者陣もすばらしい。特に主人公の二人は最高。子供店長と全然ちがうよ(比べるな)。ぼくは上映後に、打ちひしがれたような気持ちになる映画が好きなんだけど、これはまさにそういう一本だった。見た人ならわかると思うけど、あのプールのシーン!!! 映画を見ていて恐怖を感じたのは久しぶりかも。ただひとつ文句を言いたいのは、あのボカシ(?)。日本の性描写規制の弊害もいいところ。あれをちゃんと見せないと物語の解釈がちがってしまうのだ。せっかく張った伏線が死んでしまうし。ネタバレになるからこれ以上は書かないけど、あれに修正を加える決定をした連中は、万死に値すると思うよ、ホント。とはいえそれは作品の責任ではないので、未見の方はぜひ!!! 原作も読んだけど映画のほうが無駄がないので、見たあとで読んだほうがいいと思います。
 『必死剣鳥刺し』は意外に面白かった。ただ、豊川悦司がなぜ妾を殺したのかの説得力がイマイチないのと、池脇千鶴がおっぱいを見せまいとしている演技に興ざめした。池脇千鶴は寺島しのぶを見習え。
 『シュアリー・サムデイ』は「うーん……」って感じ。小栗旬は映画が好きなんだなぁ、という気持ちは伝わってくるので不快な感じはしないけど、ダメ映画であることはまちがいない。『告白』や『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』のときにも書いたけど、安易に爆弾出しすぎ。宇多丸も言っていたが、爆弾を作るときにもっとも大変なのは爆薬をどこで調達するか、ということなのに、それをまったく描かない。まさか花火の火薬を集めればできるとか思ってんじゃないだろうな? とにかく素人が簡単に爆弾作りすぎ。これから製造過程をちゃんと描かない、素人の作った爆弾が出てくる作品があったら、無条件でワースト候補に入れます。ま、おれがワーストにしたってなんの影響力もないんだが。
 『ソルト』はよく考えるとシナリオがめちゃくちゃ。それでもジョリ姉の魅力だけで見ている間は楽しめる。ジョリ姉って写真で見るとブサイクなんだけど、スクリーンで動いているとなぜあんなに美しいのだろう。パンツを脱いで監視カメラに被せるシーンはエロかった。
 『仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』は宇多丸が号泣したと絶賛していたが、おれはそれほどとは思わなかった(笑)。テレビ版とさほど変わらない演出が気になったし。とはいえ、ライダーシリーズの劇場版としては最高の出来であることにはちがいない。アクションシーンもよかったし(そこだけはテレビ版よりも格段上)、八代みなせの太ももも「挟まれたい」願望を満たしてくれた(それはお前だけ)。
 比べて『天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー』はテレビ版そのもの。なんにも面白くない。でも戦闘シーンをスクリーンで見られるのはチビッ子にはいいのかな。磯山さやかもエロくなかったし。もっとエロく撮ってほしいよ、せっかく磯山なのに。『W』の八代みなせみたいに太もも全開にしろっての!!!
 『ベストキッド』はなんの期待もしてなかったからか、これもけっこう楽しめた。上映時間があと30分短ければもっとすばらしかったのに。過去作の『ベストキッド』は見てないんだけど、王道の物語ってアガるね。それだけにクライマックスがゲーム的な演出になっていたのが残念。あと、この映画だけじゃないんだが、以前から気になっていたことがある。なにかというと、劇中で撮っている映像が観客の見ている映画としての映像と同じじゃないか問題。たとえば怪獣映画でよくあるんだけど、怪獣が現れる映像が劇中でも使いまわされていたりする。それっておかしいでしょう。じゃあ、おれらはテレビのカメラマンが撮った映像を見させられていたわけ? だとしたら、それとわかるようにしてほしいんだけど……。こっちはそういうものじゃないという前提で見ているわけなんだから。この『ベストキッド』もクライマックスにそういうシーンがあって、そこはかなり冷めてしまった。ちゃんと手間かけてほしい。でも、ウィル・スミスの子供はちゃんと説得力のある体を作っていて、ただの七光りではないことを見せつけていたし、怖いから戦うんだというセリフには感涙しましたよ。
 『キャタピラー』では、この時代にこれほどわかりやすい左翼思想を語れることに驚いた。両手足を失くした男に戦争を重ね合わせるのはあまりにもストレートすぎない? 戦争がそれほど悲惨で野蛮なものなら、なぜ人間はいまだに戦争を続けているのか。左翼的思想の限界がここにあるなあと思った。字幕が多いのも閉口する。映画で字幕を入れるなら映像である意味がないじゃん、と思ってしまう。あと、寺島しのぶは全裸になるけどエロくはない。むしろ怖い。けど、拘束されて女に性的にもてあそばれるというのは憧れのシチュではあるが(笑)。
 『カラフル』はアニメとしての質はいいと思うんだけど(とはいえ、本職の尾久セントラルくんから見ると、あちこち不出来な箇所があるそうだが)、話が浅い。個人的な好みだけど、死んだあとで生まれ変わるって物語、嫌いなんだよな、おれ(笑)。それ、なにが面白いんだろう、と思ってしまう。自殺はいけない、というのもメッセージとしてはわかる。人は一人で生きているのではなく、家族や友人といった現在の横軸と、世田谷線のエピソードに象徴される歴史という縦軸の繋がりに支えられている、というのもその通りだと思う。けど、自殺してしまう人は、その繋がりがあるからこそ絶ちたいと考えるのでは? だとすると、説得力がないのではないだろうか。それをわかって、大切にしたいと思っている人は自殺しない。だからやっぱり、浅い考えといわざるを得ないんだよなぁ……。
 というわけで長くなったので、もうおしまい。あ。あと、『告白』は順位を下げました(笑)。ホントはワーストにしたいけど、『かたつむり』と『矢島美容室』と『踊る大捜査線』が強すぎ。

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