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山梨まったり記-9

 23, 2008 06:27
 ワイナリーというものを、もっと小さな規模のものだと思っていたぼくの想像は裏切られました。山の中腹ほどの施設入口には警備員が二人いて、その周りには巨大な倉庫のようなレンガ作りの建物があります。まるでヨーロッパに来たような感じです。行ったことないですが。
 そこで警備員に「私はハンドルキーパーです」と書かれた札を渡され、施設の中にいるあいだは、ずっとこれを首から提げているように言われました。なるほど、これはいいシステムです。
 そこから先には、車でもスイッチバックをしなければならないほど急な道があったりして、これはこれで運転好きとしては楽しい。この傾斜は何パーミルくらいあるんだ? と、にわか鉄道知識で考えたりしましたがわかりませんでした。
 スイッチバックを登りきると、あらわれたのは桜、桜、桜の並木道。普段、やさぐれて「愚民どもめ、お前ら全員死ねよ」とか「どうせテメエはおれとセックスする気もねぇのに微笑んでるんじゃねぇよ」などと心の底で考えているぼくでも、これは単純に美しいと感じました。満開の時期はちょっと過ぎたのか、桜の花びらがはらはらと散る中を走るのはなんとも言えない楽しさです。ここには何度か来ている夏希さんですが、春の桜の時期には来たことがないそうで、声をあげて喜んでいました。これだけでも、ここにやってきた甲斐があるというものです。
 駐車場にの周辺と、そこから山頂の施設に至る道にも桜はたくさん咲き、そして散っていました。ちょうど先週の土曜には、今度のビデオの予備撮影で三崎さおりさんと埼玉県の某公園で桜ロケをしていたのですが、ここに来れば「桜吹雪の中に立つ」という望み通りの絵が撮れたはず。なんか惜しい気持ちになりました。
 展望できる地点からは、斜面に広がるブドウ畑と甲府盆地が見られます。これもかなりいい景色です。土曜の午前中なのに観光客はまばらで、全体はとても静かでした。カウガールっぽい服を着た、3歳くらいの女の子がよちよち歩いている様は、普段はやさぐれて「そんなちょっとのことで会社にクレーム入れてんじゃねぇよ、このババア」とか「どうせてめえらはイケメンとしかセックスしねぇくせに」などと心の底で考えているぼくでも、思わず微笑んでしまうほど、平和でのんびりした光景でした。

 つづく

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