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あとだしジャンケン?

 10, 2009 05:37
 宇多丸が映画の批評をしていると、ときどき「あとだしジャンケン」という単語を使うことがある。ミステリ系の映画で、たとえば前半のとあるキャラクターの不可思議な行動が終盤になって理屈に基づいたものだと説明される、というような場合に用いている。これを宇多丸は批判するのだが、そもそもミステリってそういうものではないんだろうか?
 これを突き詰めて考えていくと、極端なことを言えば伏線を張ることすら否定されるような気がする(本当に極端なたとえだけど)。
 映画ではないのだが、泡坂妻夫に『DL2号機事件』という短編小説がある。この物語では、とあるキャラクターの特異な行動が事件の解決の鍵となるわけだが、それはもちろん最後に明かされる。宇多丸の弁を字句通りに解釈すると、この小説も「あとだしジャンケン」として否定されてしまうような気がするのだが……。
 彼がどういう意味で「あとだしジャンケン」という言葉を使っているのか、いまいち説明不足だと思うので、もし会ったら聞いてみたいです(笑)。

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