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札幌・小樽旅行記その7。

 04, 2006 15:21
 そんなこんなで、ぼくらは駅前から、宿泊先のホテルへ向かった。ホテルの部屋で競馬中継を見るためだ。しかし気がつくと、すでに時刻は3時を回っている。ホテルはすすきのの先のほうにあるので、歩いていくと間に合わないかもしれない。馬券を買っている、ぼくとHとNは自然と早歩きになるが、ぼくの女房とMはゆっくり歩いている。まあ、そりゃそうだ。札幌駅からすすきの駅まで早足で歩いたら、疲れるに決まっている。しかし、ぼくは競馬中継はなんとしてもリアルタイムで見たい派なのである。家に帰るならビデオに撮っておけるが、旅行先ではそんなわけにはいかない。新聞に書かれた文字を読んで結果を知る、というのでは競馬の醍醐味を味わえないではないか。ゴール前の直線を見てハラハラドキドキしたいのだ。
 ぼくらがホテルに着いたのはレースの始まる3分ほど前のことだった。ロビーのカウンタにはホテル特有のキリッとした制服を来た女性がいて、ぼくはあらぬ妄想を0.5秒間のうちにして、大急ぎで宿泊カードに自分の名前やら住所を書き込んだ。そしてぼくらはホテルマンに導かれ、部屋へと案内された。部屋に通されると、ホテルマンから諸注意やらなにやらの説明が始まったが、ぼくはテレビの電源を入れたくて仕方ない。注意事項などどうでもいいから競馬中継を見たいのだ。しかし、いくらぼくが競馬××××でも、自分の仕事をきちんと全うしようとしているホテルマンの行為を無にするのは忍びない。
 ホテルマンの話が終わった瞬間、ぼくはテレビの電源を入れた。どのチャンネルで中継がやっているかわからないので、リモコンのボタンを手当たり次第に押した。何度目かの切り替えで、テレビ東京製作の『ウイニング競馬』司会の立花優美タンの顔が映った。今日もかわいい! 優美タンはグリーンチャンネルの競馬番組に出ていたころから知っている。彼女がメイド服姿で出た回は、いまだに東芝製ハードディスク付DVDレコーダの中に残してあるくらいなのである。しかし、優美タンのかわいらしさを味わうよりも、いまはレースに集中だ。
 ……が。
 京王杯2歳Sで、ぼくが買った馬はまったく見せ場なく終わり、馬券は紙切れとなった。HもNも馬券ははずした。ちなみに、優美タンは◎デンシャミチで馬券を当てていた。おめでとう、優美タン。負けたよ、優美タン……(優美タンはおまえと勝負してるつもりはねえよ)。

 失意のまま、ぼくらは「疲れたから寝てる」というMをホテルに残して、サッポロファクトリーに出かけた。Mは昨日の朝までテレビ番組の『虎ノ門』を見ていて3時間も寝ていないそうだ。
 タクシーに乗ると、10分足らずでサッポロファクトリーに着いた。中はショッピングセンターとお土産屋がたくさんあって、適当にうろつくだけでも楽しい。中庭の電飾を施されたクリスマスツリーはきれいだったなぁ。ブサイク軍軍曹であることを誇りに思っているぼくだが、実はこういうイルミネーションは大好きなのだ。柄にもなく、ロマンチックな気分になってしまうのである。ああ恥ずかしい。
 「オアシス」という喫茶店でソフトクリームを食べてから、ぼくらはすでに日が落ちて暗くなった札幌に繰り出した。中心街に向かう途中、大通り公園のテレビ塔前を通ると、ここもイルミネーションで彩られ、たくさんのカップルが記念撮影をしている。やっぱり、こういうところはむさ苦しい男と一緒に来る場所ではないなぁ。



 ホテルに残ったMとススキノビル前で合流し(ガメラにぶっ壊されたススキノビルは、いまでは完全に修復も終わり、その傷跡は微塵も感じられない)、ぼくらは夕食を摂るため、予約しておいた某海鮮料理店へ。ここではカニはもちろん、エビだのホタテだの刺身だの、と贅沢三昧。プチ・ダイエット中のぼくだが、こういうときは中止してもよかろう。冷凍されていないカニはホントに美味かった。
 店を出ると、ぼくは今夜もAさんの家で泊まるために、みんなとは別行動になる。これから地下鉄で大谷地まで向かい、そこからバスに乗るのだ。ところがススキノビル前で、みんなと「バイバイ」したあと、ぼくはとんでもないことに気づいたのだった……。

 【つづく】

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