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札幌・小樽旅行記その8。

 05, 2006 23:18
 みんなと別れ、地下鉄の駅に向かう途中、おれの脳裏に今朝のAさんの言葉がフラッシュバックした。まるで映画『sow』で、ジグソウの正体が明かされる瞬間のように。

 ……八時を過ぎると、大谷地からうちのまでのバスは一時間に一本しかないから、うまく時間を計算してきてね……。

 そうだったぁ!
 いまは実に中途半端な時間で、これから地下鉄に乗って大谷地駅に着いても、40分は待たされる計算になる。
 仕方ない、どこかの喫茶店ででも競馬の予想をしながら(明日はエリザベス女王杯だ)、時間潰しでもするか……いや、そんな悠長なことは言っていられない。ぼくはそのエリザベス女王杯の予想を、Aさんの家のパソコンから、自分のブログに書き込まなくてはならないのだ。それに予想を始めたら最後、このバカは夢中になって時間経過を忘れることだってあるだろう。そうしたら終バスに乗り遅れてしまいかねない。ここは東京ではなく、北の台地、北海道なのだ。バスに乗り遅れたら、待つのは「凍死」のみである。
 そこでおれは、最後の手段に出た。携帯電話を取り出し、とある番号を呼び出したのだ。

 「もしもし、Aさんですか。申し訳ないですが、大谷地駅まで旦那さんの車で迎えに来てくれませんか……」

 30分後、おれはAさんの旦那さまの運転する車中にいた。
 もちろんAさんからはお叱りのお言葉。平謝りのおれ(このとき、どこかで聞いた「平山あや平謝り」という言葉が浮かんだことは内緒だ)。
 Aさんご夫妻、本当にご迷惑をおかけしました!

 Aさん宅に戻ってからは、さっそくエリザベス女王杯の予想をし、パソコンでブログに予想を書き込んだ。終わったのは日付の変わる寸前の時間。すすきので時間つぶしをしていたら、日付がかわっていたにちがいない。

 このあとは、Aさんの旦那さんと、何年ぶりかにセガサターンの『ヴァンパイアセイヴァー』という格闘ゲームで対戦。パッドだったのでやりにくかったけど、このゲームはけっこう好きだったし、懐かしさもあって楽しかった。

 こうして、最後までバタバタの、二日目の夜は更けていった。

 【つづく】

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