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山梨まったり記-最終回

 05, 2008 20:34
 リニア見学センターの3階は、本当に「見学」をするためだけのスペースになっていて、リニアの模型やら写真が飾ってあるだけでした。一人でも多くの人に見てもらいたいからなのでしょうが、それだけに実験をしていないときは寂しさ全開になります。
 2階に降りると、そこは一転して博物館っぽい雰囲気に。リニアの原理やら開発の歴史、駆動モデルなどがあって、ここはなかなか楽しいですね。狭いことには変わりないですが。
 というわけで、この見学センターには30分もいませんでした。ぼくらが建物を出ると、職員の人が待ってましたとばかりに「本日は終了しました」的な看板を出していたので、あの人たちは「あのデブチン、早く帰らねぇかな」と思っていたにちがいありません。

 車を駐車場から出し、ぼくらはいよいよこの旅の終わりの地、JR大月駅に向かいました。
 富士急行大月線と並行して走る国道139号線を北上しているとき、車内にはアイドリング!!!の「想いの詩」が流れ出しました。
 夕方の見知らぬ街で聞くその歌は、旅の終わりが近づいている寂しさと、家に戻れる安心感が入り混じった気持ちに沁みこんできました。
 旅に出る前はあんなにも待ち遠しくて楽しみにしていたし、それが終わろうとしているときは寂しさいっぱいになっているはずなのに、心のどこかには早く家に帰りたいという気持ちもある…。ぼくはそんなことを思いながら、その歌を聴いていました。夏希さんも、どんな気持ちでいたのかはわかりませんが口を閉ざしていました。
 この歌は小泉、遠藤、江渡ちゃんの三人がボーカルをしているのですが、はっきりいって上手いとは言いがたいです。しかし、それでもこの歌には、小泉の力強いボーカル、遠藤の抜けるような歌い方、丁寧に綴るように歌う江渡ちゃんの三人でなければ表現できないなにかがあるのです。この歌を聴いているうちに、ぼくは自分がなぜアイドルの歌が好きなのかに気づいたような気がしました。

 ぼくと夏希さんの二人旅は、こうして終わりました。

 妻のいる男との一泊旅行に応じてくれた夏希さんと、それを許してくれた妻に大感謝をして、この旅行記を終わりたいと思います。
 もちろん、長々と読んでくださった方にも。
 ありがとうございました。

 おわり

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