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『けいおん』って……。

 05, 2009 06:23
 リアルタイムでは見てないんだけど、友だちからDVDを借りて見てみた。
 んで……。

 「うーん……」

 アニメとしてのクオリティは高いと思う。ああいうふにゃふにゃした絵を動かすのは、きちっとした絵よりも難しいのではないか。
 でも、それだけなんだよなぁ。
 ぼくはアニメでも映画でも小説でも、とにかくストーリーを重視するので、そこがダメだとどうにも入り込めない。
 『けいおん』はストーリーの導入部分で早くも意味不明。どこの部に入るか迷っている主人公が軽音楽部に入る決定的な動機がわからないのだ。現実なら「なんとなく」入ることもあるだろうけど、ドラマにおいてはそれではダメなのだ。なぜ最初から軽音楽に興味がある、という設定にしなかったのか。それならなんの問題もないのに。
 特にひどいのはギター購入のエピソード。貯金をおろしても買えないギターを、部のみんながバイトして補填しようとする。しかし結局は金持ち部員が己のコネで手に入れる……あのさぁ、こういうふうに金持ちキャラの設定を使うのって一番つまんないじゃん。それじゃあ、みんなでバイトしたあの展開はなんだったんだって話しだし、最初から貯金を下ろして買ったことにすれば済むでしょう。カネはないけど高いギターがほしい→ではどうするか? を考えるのがストーリーの面白さじゃないの? それを便利なキャラクターに解決させるって一番安直じゃん(なんか宇多丸風の文体になってる?)。金持ちキャラって万能だから、今後もなにか困るとカネ&コネで解決という展開になるんだろうなぁ、と思っただけで見る気が失せるです。こういうキャラを設定すること自体、安易だよ。『スウイングガールズ』ではサックスを買うため、家のパソコンを勝手に売るというエピソードで解決していた。こういうひとつひとつがストーリーでは大切だと思う。
 つまりこの作品って、最近のアニメや映画や小説にありがちの「雰囲気重視主義」なんだよなあ。「雰囲気重視主義」というのは細部なんてどうでもよくて、なんとなくそれつぽい雰囲気を漂わせていればいいって感じの、薄っぺらい作品のこと。いや、おれが勝手に作った言葉だけど。たとえば『ガンダム00』とか一連の井上敏樹作品とか最近のテレビ特撮とか。
 でも、あれこれ考えていくと、そういう薄っぺらなものだからこそ人気があるのかもしれない。多くの人は「物語」というものに期待をしていないんだろうなぁ。でも、そうだとしたらそれって虚しいよ。
 「物語」を見るってのは、キャラクターに同調したり反発したり意外性に驚いたり歴史を学んだりすることで、自分を変えていくことだと思う。

 結論!!!
 軽音楽部の話を見たいのなら、山本敦弘監督の『リンダリンダリンダ』を見ろ!!! 『けいおん』の数十倍面白いです。香椎由宇エロいし(笑)。

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