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【ネタバレ】『ハイキック・ガール』を見た。

 06, 2009 23:12
 秋元才加強化週間のラストを飾るのは、映画出演第三作となる『ハイキック・ガール』。事前の情報では「チョイ役」とのことであんまり期待していなかったんですが……それにしても「チョイ」すぎ!!!
 出演時間は正味一分もなかったのでは? 台詞も一切ないし、髪型とか衣装もダサダサ、そして登場したらすぐにやられてしまう。こんなにかっこ悪い秋元才加ははじめて見たよ……。ああ、なんてこった……。
 てゆーか。
 そもそもこの映画自体、はっきりいってダメダメじゃん。『伝染歌』よりひどいよ、これ。
 本格的な格闘映画を撮ろうという意気込みはわかる。この映画にいいところがあるとしたら、唯一その点だけ。
 だけど映画としてのテクニックがまったくないので、学生が作った自主映画みたい。格闘についてはいろいろこだわりがあるらしいけど、映画についてはなんにもないとしか思えない。
 とにかくスローモーションを多用しすぎだ。これで映画のテンポが完全に死んでいて、ハイキックのすごさが伝わらない。同じシーンを二回見せるのはいいとしても、同じフィルムを通常速度とスローで見せてどうするんだろう。多分、監督は動きをゆっくり見せたいんだろうけど、そういうことは「映画」でやっても仕方ないと思う。空手の教本みたいなDVDとかでやるべき。
 おかしいのは演出だけじゃなくて、ストーリーやキャラクターの見せ方もそう。一番最初の格闘シーンが壊し屋(なんか書いてて恥ずかしい言葉だけど)ってのもどうよ? 『ハイキック・ガール』なんだから武田梨奈が空手部の連中を倒すシーンから始めたほうがいいと思うんだけど……。
 しかもこの映画、武田梨奈は途中で敵に捕まって、物語のクライマックスではほとんど体育館の床に寝ているだけという展開になる。敵と戦うのは武田梨奈の師匠のオヤジなのだ。これじゃあ『ハイキック・ガール』じゃなくて『カラテ・オヤジ』じゃん。
 こんなに影の薄いヒロインって、綾瀬はるかの『ICHI』(あまりのつまらなさに30分程度で見るのをやめた)以来だ。流行ってんの、存在感のないヒロインが?
  敵も大きなことを言って登場する割にはあっさりとやられる。一番笑ったのはハンチング帽のオヤジ。物語の冒頭から思わせぶりに登場していたのに、あまりにも弱すぎやしないか。
 とまあ、いろい書いていけばキリがないのでやめておくけど、とにかく映画として完全に破綻している。
 気になったので監督のことを公式サイトで見てみたら、あの『少林少女』のプロデューサーの一人ということがわかった。ああ、なるほどねえ……納得だなぁ。
 映画上映後に、武田梨奈と一緒に登場した監督を見たときの第一印象は「なんか映画監督っぽくないなぁ……」。この映画では原作・脚本・監督・プロデューサーを兼ねていたというから、物語や演出がおかしかろうとだれも止める人がいなかったのだろう。
 などと言いつつも、アイドルヲタとしては主演の武田梨奈を生で見られたのはちょっとテンション上がった(笑)。撮り方次第でもっとかわいらしくなったのになぁ……。女の子をかわいく撮ることより、格闘に興味がある人なんだろうな、この監督。「格闘少女」って題材は料理の仕方によってはブレイクする可能性もあるのにねぇ……。

 今年公開の映画ワースト1は『誰も守ってくれない』だったけど、今のところこの映画がその栄冠(?)に輝きそうです。

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