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【ネタバレ】『嫌われ松子の一生』。今日は映画と献血

 03, 2006 23:03
 『嫌われ松子の一生』を見に行きました。ええ、『下妻物語』のテレビ放映見て、まんまとTBSの策略にハマったわけですが、なにか? 自覚してるだけマシってことで……(笑)。

 映画は銀座で、と決めているぼくですが、この映画は銀座で公開されてないんですね。仕方ないから新宿行きましたよ。
 けっこうお客さん入ってますね。初回でも半分くらい席が埋まっている。
 んで、映画の感想。
 全編通して思ったのは、この映画のモチーフと監督の世界観があまり合っていないのでは? ということ。悪い出来ではないのですが、根本的には陰陰滅滅とした話なので、監督が持っている世界の描写の仕方とずれがある気がします。
 時系列が行ったり来たりするのに混乱しないのは脚本のうまさでしょう。スピード感もあるから、見ていて飽きはしない。
 けどやっぱり、妙な感覚を感じたまま、ぼくは見ていた。武田真治が殺される場面で少しだけ笑い声が起きていたのは、そのせいかもしれない(ぼくには、人が死ぬシーンで笑うというのは理解できないけど)。この監督は、基本的にはコメディタッチを得意としているのだと思う。それでもあえて、監督は自分の世界観でこの物語を消化できる、表現できると考えたのだろう。その試みは半分成功し、半分失敗しているのでは?
 普通の映画としてこれを撮ったら、よくある暗い日本映画の典型みたいになったかもしれず、そういう意味では中島監督は奮闘したと思う。どんな話かまったく知らずにぼくは見たから、どうしても『下妻物語』的なものを求めていたし、監督はそれには答えていた。けど、やはり、この物語に彼の映像美は合わないと、ぼくは感じました。
 ストーリーで唯一残念だと思ったのは、松子の子供時代(教師になる前)があまり描かれなかったこと。子供からいきなり大人になってしまうのは残念。そうすれば松子が徐々に堕ちていく様が、もっと説得力を持ったのでは?
 とは言っても、ぼくはこの映画を嫌いにはなれない。なにかが心に引っかかる映画だからだろう。それがなにかは、何日か経ったら、わかるかもしれないし、わからないかもしれない。

 映画のあとは、ふと衝動的に献血ルームで献血をした。映画で見た血が記憶に残っていたのかな?
 献血は年に二回くらいしかしないけど、おれも少しはいいことをしているんだという自己満足のためにしている。
 ひどいやつだと思われるだろうけど、どこのだれが生きようが死のうが、ぼくにはさほど関係ない。家族とか友達とかに不幸が降りかからない限り、正直なところ、どうでもいいのだ。
 だけど。
 ほんの少しでも、だれかの役に立てるのなら、おれもこの世に生まれた甲斐がある。臓器移植は反対だが、再生可能な血液なら、人にあげるのはかまわない(ぼくが臓器移植に反対なのは、命を助けるためならどんな無謀も許される、とは思わないからなんだが、これは書き出したら長くなるのでいずれ、また)。
 さて、と。競馬の予想しなくちゃ……(笑)。

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