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【ネタバレ】『カーズ』を見た。

 23, 2006 08:36
 正直……ピクサー作品としてはちょっと期待はずれでした。
 ただ、これは『カーズ』が駄作だとかつまらない、ということではなくて、ぼくがピクサーに求めるレベルが基本的に高いということなんですね。
 だから、もちろん普通のレベルで言えば充分楽しめるし、きちんと作られた良作、自信を持ってお勧めできる映画です。
 では、ぼくがどうして期待はずれだと思ったのか。
 それは、ぼくがキャラクターに感情移入できなかったからです。
 車を擬人化する、というアイディアは文句なしに面白いのですが、ぼくは映画を見る前、この物語には人間が出てくると思っていたのです。わかりやすく言えば、『みどりのマキバオー』的な、人と車の関係を描く作品なのか、と(だれもが『マキバオー』を読んでるわけじゃないぞ)。まあ、勝手な思い込みでしたけど。
 この世界には車しか登場しないので、細かなところがいちいち気にかかるんですよね(ぼくの悪いクセです)。建物はどうやって作るのか、とか、高いところに置いてある商品はどうやって取るのか、とか……。この、車しか登場しないという設定が徹底されているために、虫まで車の形をしているのには笑いましたが(笑)。
 製作者側の意図としては、もちろん主人公の車に感情移入させようとしているし、それはそれで成功しているのですが、やはりぼくは人間を介さないとダメなのです。
 ぼくの好きな『トイストーリー』にも『モンスターズインク』にも、人間が出てきて、その人間との関係性の中でドラマが生まれる。ドラマはおもちゃやモンスターたちのものを中心に描かれはするものの、どこかでリアルなものがないと、ぼくはちょっと入り込めないんですよ。
 『ファインディング・ニモ』があまり好きではないのは、人間が登場するものの、それがあくまでも道具立てとしての扱いだったから。
 そんなわけで、この『カーズ』は、ぼくは楽しめたし面白かったりしたものの、イマイチだなぁという感じを拭えませんでした。
 でも、一緒に見に行った人は感動したと言っていたので、やっぱり感想は人それぞれってことで、ぜひ見に行ってみてください。

 追記。
 エンディングロール恒例の「ネタ」には、最後の最後で笑わせてもらいました。ピクサーの、こういう遊び心って、とっても好きです。

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