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【ネタバレなし】『シャーロックホームズ』と『息もできない』を見た。

 05, 2010 07:05
■映画『シャーロックホームズ』見た。
 ホームズ物ってあんまり好きじゃなかったんだけど、これは楽しめた。今までにないホームズのイメージだが、実は原点からはそんなに逸脱していない。これまでスポットがあまり当たっていなかった部分を誇張しているだけだ。アクション主体だけどロジカルな部分もちゃんと考えてあって、まあミステリ映画というほどではないけど、不可能興味もいくらかは満足させてくれる。
 それから、この映画は基本的に「やおい」要素がかなり強いので腐女子の方にオススメ!!! やあい気質のないおれが見ても、「この二人できてるじゃん」と思ったくらいだし。
 あと、思い出したのは島田荘司の傑作『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』。このホームズも好きだなあ。映画を見て、異端のホームズ物が気に入った人はぜひ読んでみて。


■映画『息もできない』も見た。
 これはかなりの傑作で、今年のベスト候補だ。韓国映画って、少なくともおれが見た限りではまずハズレがない。ほとんどに共通するのが「後味の苦さ」で、これは今の邦画に完全にない要素だ。
 見ていると居た堪れない感情が沸き起こってくるんだけど、最終的に「映画的な解決」では解決されなくて、なにかが心に残っている。なぜそれができるかというと、人間の良さと悪さをきちんと描くからだろう。きれいな部分しか見せない『食堂かたつむり』みたいな作品に感じる腹立たしさがそれだ。たとえばキム・コッピのキャラクター、日本で作ったらもっと純粋なだけの女の子に設定すると思う。
 映画は邦画、洋画を問わず、最近やたらに規制されているけど、この作品もR15の指定を受けている。暴力描写がその理由だと思うけど、こういう作品こそ子供に見せるべき。思春期の、暴力でしか自分を主張できない子とか。暴力をふるい続ける無意味さを教えたほうがいい。
 というわけでとにかくオススメなんだけど、東京では渋谷のシネマライズでしか上映してないんですよ、これ。てゆーか、全国でも3館だけ……。『ライアーゲーム』やめて、これかけろ!!!
 あと、シネマライズで見るときは2階席の一番前はやめたほうがいいよ。背の高さにもよるけど、柵がスクリーンにかぶって字幕が見にくいです。

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