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札幌・小樽旅行記その9。

 06, 2006 22:37
 三日目。
 今日は、Aさんご夫妻と、おれの東京の友達との食事会がある。朝食をいただいたおれは、Aさん夫妻とバスと地下鉄を乗り継ぎ、すすきのまで向かった。待ち合わせ場所は、札幌ウインズの3階(笑)。スケジュールを調整すると、どうしても朝のうちに馬券を買っておかなければならない。だからいっそのこと、ここで待ち合わせをしたほうがどちらにも都合がいいのだ。
 ここでおれは、東京のみんなにAさん夫妻を紹介する際、旦那さんの名前をド忘れするというハプニングに襲われた。知っているはずなのに、本当に頭の中に浮かばないのだ。言い訳をさせてもらうと、これはこのときだけではなく、普段の会話の中でさえもよくある。「ほら、『パトレイバー』の監督で……」と、押井守という名前さえ出てこないことさえある。自分でも信じられないが、年を増すごとにこういうことが増えている。
 旦那さんにトンデモない失礼をしたあと、おれは頭を「馬券モード」に切り替え(宮台真司の「世直しモード」みたいなものか。いや、そんなに高尚なものじゃない)、オッズを見ながらマークシートを塗りつぶした。本命はスイープトウショウで問題ないのだが、複勝オッズが安すぎるため、単勝一点に絞って買うことにした。スイープなら1着か着外のどちらかで2,3着という線はないだろう。
 馬券購入後、ぼくらはAさん夫妻と相談し、ウインズ近くのスープカレー屋に行くことにした。スープカレーが札幌で熱い、ということで、これを食べることには決めていたのだが、店をどこにするかは未定のままだった。そこでAさんが持ってきてくれた、クーポンつきの無料ガイドブックに載っていたお店に行くことにしたのだ。

 正直に言うと、ぼくはスープカレーに疑問を持っていた。ぼくはカレーのルウはどろっとしたものが好きなので、水っぽいルウのスープカレーはぼくの口に合うかどうか不安だったのである。
 しかし、この『波之屋』のスープカレーはおいしかった。おれが頼んだのは餃子の入ったものだったが、ピリ辛のスープに実に合う。苦手な野菜も癖がなく、ばくばく食べられた。札幌に行った際には、また寄りたいお店だ。みんなもおいしいと言っていたので、この店を選んだのは正解だった。それにしても、10人ほどのメンバー全員が違うメニューを頼んだのだから、厨房は面倒くさかっただろうなあ(笑)。
 いろんなお話をしつつ、食事会は予定通り一時間で終了。会計のときにクーポンが人数分ないのに、店員さんがちゃんと全員割引をしてくれた。こういう細かなことで、お店の評価って断然上がるのだと思うが、どうだろう。おれがセコいだけか。
 お店を出ると、ここでA夫妻とはお別れだ。ぼくらは小樽に寄ることになっている。おれはA夫妻に三日間お世話になった礼を言い、東京か北海道での再会を約束し、そして別れた。こういう瞬間は、かなり寂しいもので、いつも泣きそうになる。来る前はあんなに楽しみにしていた旅行なのに、終わるときはいつも切ないのだ。

 そしておれたち5人は、札幌駅からJR線・快速エアポート号で小樽へ向かった。車中で、おれたちは小樽ではなにを食べようか、どこを見て回ろうかなどと、楽しい旅行のシミュレーションをしていた。小樽で待ち受ける、「エリザベス女王杯の悲劇」が、おれの精神をズタズタにするとも知らず……。

 【つづく】

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