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コラボ撮影記その4。

 31, 2005 22:09
 スタジオの外に出ると、大雨が降っていました。風も強く、本当に台風が来ているということを実感しました。
 そしてぼくら9人は、ジュピターさんと鮎川さんの車に分乗して出発しました。メンバーの中で一番土地勘のあると思われるぼくの乗った鮎川さんの車が先発し、ジュピターさんの車がそれに続くかたちです(しかし、二台ともカーナビが付いているので、迷った場合はそれを頼りに行こうということになっていました)。鮎川号の助手席の布目さんが、ジュピータ号の八神社長と携帯で連絡をとりつつの進行です。お二人ともありがとうございました。
 車のフロントガラスを打ちつける雨は、ワイパーの動きよりも早く視界を遮ろうとします。外環の三郷入口から高速に乗り、首都高を目指す途中、まだ強く降る雨を見つつ、ぼくは一介さんと「これじゃあ、やっぱり撮れませんね」という話をしていました。
 すると鮎川さんが「いや、台風なら台風なりに撮りようがある」と言いました。「こういう天気の日には望んでも撮れるものじゃないし」
 なるほど……と思いました。たしかにプールでは撮れないかもしれませんが、大雨の中に立つメイドさんというのも(モデルさんには辛いでしょうが)、それはそれで「絵」になります。プールで撮りたいばかりに場所を変更したいと言ったのは正直な気持ちでしたが、もっと鮎川さんと相談すればよかった、と後悔しました。鮎川さんとぼくの作風のちがいがこういうところに出たことで、コラボの難しさを実感しました。だけどちがう視点からの「絵」を意識させてくれた鮎川さんには大感謝しています。いつか、撮影日が大雨になったときは心を鬼にして、モデルさんを土砂降りの中に立たせたい、と決意しました(笑)。

 川口インターチェンジで首都高速に乗り換え、池袋方面へ向かうと、ぼくらは板橋方面で渋滞にあたりました。
 実は王子で降りて、一般道の明治通りから新宿へ向かうという選択肢もあったのですが(関東の方しかわからない話でごめんなさい)、渋滞情報の電光掲示板では板橋で3キロの渋滞となっていたので、3キロ程度ならそんなに時間はかからないだろうと判断して、そのまま高速道路を進みました。これが事件の始まりでした。
 渋滞のノロノロした動きの中で、布目さんの携帯が鳴りました。八神社長からの電話です。それによると、ジュピター号は板橋より手前の王子出口で一般道に降り、そろそろ新宿のスタジオに着きそうだ、とのこと。
 この知らせにぼくらは沸きました。なぜならモデルさんはジュピター号に全員乗っているので、ジュピターさんが先に着いてくれれば準備ができ次第、撮影を始めてもらえるからです。この移動時間は当初の予定外でしたから、コラボ撮影で各人に割り当てられる撮影時間はかなり減ってしまっています。だから少しの時間でもムダにしたくないというのは全員の願いだったのです。
 その知らせを受けた時点で、鮎川号はまだ滝野川付近にいましたから、どんなに早くても新宿のスタジオに着くまであと一時間はかかりそうです。しかしジュピター号が先に着いてくれれば問題ありません。

 結局、鮎川号は高松で高速を降り、山手通りを南下しました。
 しかしこの道もかなり渋滞しています。土地勘がある、と大口を叩いたぼくは、ジュピター号のカーナビに負けたことが少しショックでした(笑)。王子で降りていればいまごろはジュピターさん同様、もうそろそろ着きそうなころなのに……。そんなことを考えながら、車窓を伝う雨の雫を見ていると、だんだんと落ち込んできました(ぼくは元々マイナス思考なんです)。
 けれども、中落合のあたりで道を曲がると、あとは比較的スムーズに車は流れていました。運転していた鮎川さん以上に、ぼくはホッとしていたと思います。
 そしていよいよスタジオ近くに到着。結局、三郷から二時間近くかかってしまいました。
 ところが、もう撮影を始めているであろうジュピターさんへ、布目さんに連絡をとってもらうと、「まだ着いていない」という返事が……??? 近くまでは来ているようなのですが、やはり渋滞につかまったようです。
 ぼくらの鮎川号はスタジオのスタッフが指定した駐車場がわからずうろうろしていたのですが、そんなことをしているときにジュピター号が現れました。つまり、五分くらいの差ですが、結果的には鮎川号のほうが現場には先に到着したのです。カーナビに勝った……という、ちょっとした満足感に、ぼくは心の中で小さくガッツポーズをしました(笑)。

 次回からはいよいよ撮影編です。
 ……ってゆーか、撮影日からもう一週間経ってますが……。



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