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リリー・フランキーの『東京タワー』。

 19, 2006 22:39
 というタイトルだけど、まだ読んだわけじゃなくてね(笑)。

 いや、ひねくれ者のぼくが、この本を読むことは一生ないだろうと思っていたわけですよ。本や映画の感想で、「感動しました」というのがなにより嫌いな、この俺様(笑)が、よりにもよってリリー・フランキーの『東京タワー』なんてみずから読むわけないでしょう。
 ところが先日、会社でわりと親しくしている後輩から、「これ、読んでみてください」と『東京タワー』を渡された。しかも、カバーもかけずに(笑)。そのあと、社内をうろつかないとならなくて、まるでエロ本を捨てる場所を探している中学生みたいに挙動不審になったよ。だって、他の人に見られたら恥ずかしいでしょう! 流行っているころならともかく、いまさら『東京タワー』って!

 常日頃から、「気になった本とかあったら貸して」と言っているから、彼としては親切心で貸してくれたのだろう。読まないわけにはいかなくなった。
 彼は以前、浦沢直樹の『MONSTER』も貸してくれて、そのあまりのつまらなさを正直に伝えたところ、「やっぱり上戸さんもそう思いましたか」といわれた(笑)。
 だから今回も、彼がそう言う可能性はあるわけだが、なにしろこの本、ひねくれていることでは日本でも有数の、爆笑問題太田光さえ絶賛しているのだ。

 もし、感動のあまり泣いてしまったら……。

 いままで小説を読んで泣いたことは二度(マンガは『ドラえもん』の最初の最終回)。
 ふたつとも隆慶一郎が書いたもので、『吉原御免状』と『捨て童子・松平忠輝』だ。
 『吉原』のほうは、幻斎が、死ぬことのわかっている戦いに出陣する前、吉原の仲間たちに挨拶をして回るシーン。
 『捨て童子』は、子供のころの約束を守り、友と戦うことを拒否した忠輝が、どうにもできないことが世の中にはあるといったような意味のことを言うシーン。
 どちらもすばらしいです。

 さて、『東京タワー』で、ぼくは泣けるのか……。

 意地でも感動なんかしないぞ、と思っていますが、読み終わったら素直に書きます(笑)。

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