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 『マジすか学園2』の放送以降、このブログへのアクセスが増えています。
 つまり、初めてこのブログを読んでくださっているかたもたくさんいるということです。
 検索ワードを見てみると、やはり圧倒的に多いのが、「マジすか学園 小説」。
 『マジすか学園』のオリジナル小説が読みたくて、探していらっしゃるかたが多いようです。

 で、実はこのブログに連載中の『マジすか学園vsありえね女子高 AKB48×アイドリング!!!』は、同人誌として書籍化されているんです。タイトルは『マジすか学園・外伝1』です。ただまとめただけではなく、中身には大幅な加筆訂正をおこなっています。
 発売は去年の年末のコミケットからで、ただいま楽天オークションと通販にて販売しています。

 販売方法は以下の通りです。

 ■楽天オークションは ここをクリック
 こちらは匿名配送のため、送料が高いですが、あなたの個人情報はぼくに知らされないため、プライバシーを完全に守れます。

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 メールを受取ったあと、こちらからお振込みしていただく口座番号を記したメールを返信いたします。ご入金の確認のメールを送っていただければ、すぐにクロネコヤマトのメール便にて発送いたします。メール便はポストなどに投函されるタイプのものです。普通の茶封筒の中に入れて、個人名のみ記します。

 もしよろしければ、買っていただけると嬉しいです。
 パソコンや携帯の画面から読むのとは、またちがった感じになると思います。

 以上、よろしくお願いいたします。

  上戸ともひこ

『マジすか学園2』第1話感想。

 17, 2011 08:33
 『マジすか学園』の番外編小説を勝手に書いている身としては、当然『2』が作られれば見なければいけないだろう。
 ぼくが書いているのは『マジすか1』(便宜上、『1』と表記します)の時間軸の中の話だから、この『2』は、そのあとの話になる。『1』ではあまり活躍しなかったキャラを、番外編で重要な役として登場させているから、それが『2』で、どういう扱いになるかが一番気になった。

 そういう視点で見ていくと、やはり気になるのは珠里奈と峯岸。『1』ではそのままの名前で出ていたが、『2』では「センター」と「尺」というあだ名を与えられている。センターはともかく、尺はないだろう。この辺のネーミングセンスの雑さはあいかわらずといった感じ。でも、ぼくの小説では珠里奈と峯岸のままでいきます。

 キャラの改変といえばゲキカラ。はっきり言って、つまんないキャラになっちゃったなぁ、と思った。『1』では狂人だったのに、『2』では普通の人っぽい。だったら多重人格っぽい描き方のほうが良いのでは? 優子の死を経験したことで狂気が封印されたゲキカラは、普段は正常だが、ケンカになると狂気の面があらわれてくる――って感じで。

 新キャラの横山こと「おたべ」は、まだ謎が多いままなので、小説に出すかどうかは微妙なところ。気になるのは、本編では強烈なインパクトを与えてくれなかったこと。ああいう、もったいつけた登場をするのなら、一撃で珠里奈を卒倒させるくらいのことはしないと……。

 チームフォンデュにはちょっと期待している。前からちょっと書いてたけど、島田のヤンキーっぷりは想像通りハマっていた。島崎は三宅ひとみとカブるなあ。大場も悪くない。フレッシュレモンは中善寺ゆつこみたい。山内はヤンキーに見えないね。
 このチームは小説版にも出してみたい。ヤラレキャラとして(笑)。

 物語はヘンな幕開けだった。
 『1』のキャラクターを出したいというのはよくわかるが、だれの視点で進行しているかよくわからない。一見、珠里奈っぽいけど、カメラはそこによっていってないし。だから全体的に散漫な雰囲気のまま、最後のほうは、もうクライマックスみたいになってる。もっとゆっくり描いてもよかったのでは? ま、ぼくの小説はゆっくりしすぎてるけど(笑)。

 珠里奈とネズミの関係も、もう少しはっきりしたほうがいい。珠里奈は『1』では文学少女っぽい知性のあるキャラとして描かれていたのに、『2』では単なる暴れん坊みたいに見える。キャラの幅が狭いんだよなあ。

 と、グダグダ書いてきたが、ダメなドラマであることは前作同様であって、そんなことは百も承知している。
 だけど。
 それでも、ぼくは『マジすか学園』という世界に惚れてしまっている。
 そして、これからも文句を言いつつ見守っていきたい。

義援金報告。

 11, 2011 20:24
 『濡れ娘。』関連商品の3月の売り上げを義援金とする件について、すべての集計が終わったので、報告をさせていただきます。

 今月は、三つのダウンロードサイトのみの売り上げとなりました。

  DLゲッチュ売り上げ   → 6050円
  アフィリエイト売り上げ →  505円
  ギュッと!売り上げ   →  500円
  デジぱれ 売り上げ   → 1540円
  ■合計        → 8590円

 皆さんの善意に、ぼくが端数の金額を足し、全部で一万円を日本赤十字社に送ります。それについては、また報告いたします。

 お買い上げいただいた方々、本当にありがとうございました。




  上戸ともひこ
 ■作戦―3■



 前田敦子に協力を断られ、フォンチーと会った昨夜の帰り道、サドは考えた。まずは冷静に、馬路須加女学園の「主戦力」を確認した。
 サド自身。
 シブヤ、ブラック、トリゴヤの四天王三人。
 昭和、アニメ、ジャンボ、ライスのラッパッパアンダーガールズ四人。
 らぶたん、みゃお、まなまなの山椒姉妹の三人。
 大歌舞伎、小歌舞伎の歌舞伎シスターズ二人。
 バンジー、アキチャ、ウナギ、ムクチの旧チームホルモン四人。
 プリクラ、マユミ、サキコ、ナツミ、トモミ、ハルカの純情堕天使六人。
 合計二十三人。このメンバーは、ラッパッパの号令一下集結するはずだ。
 ここに挙げた以外の武闘派集団は、主戦力にはなりえない。金眉会、寒風愚連隊、ドカチャン少女隊などの連中が戦場に立ったところで瞬殺されるのがオチだ。
 この他に役立ちそうな人間は、チョウコク、学ラン、ゲキカラの三人。
 だが、チョウコクと学ランのような一匹狼が協力してくれるかどうかは疑問だった。さらに、ラッパッパ四天王の一人――ゲキカラはいまだに行方がわからない。ネズミからの報告もまだなかった。この三人がサドの指揮下に入ってくれれば戦況は大きく変わるだろうが、サドはどちらかといえば悲観論者だった。
 なによりもマジジョ最強の女――前田敦子がいないことがネックだ。前田さえいれば勝てるかもしれない。前田さえいれば苦労はしない。前田さえいれば――。
 仮定に希望を持っても仕方ない。サドは、アリジョのメンバーの主戦力を考察してみることにした。
 亜理絵根女子高等学校の生徒会は、会長のフォンチーを頭とし、その下には遠藤舞、外岡えりか、谷澤恵里香、横山ルリカの亜理絵根四巨頭と呼ばれる幹部たちがいる。このうち三人とはすでに交戦済みで、それぞれの格闘スタイルは判明しているが、不気味なのはまだ姿を現していない遠藤だ。旧チームホルモンを吸収した純情堕天使がうめ子――河村唯と闘ったときに同行していたそうだが、遠藤は最後までなにもしなかったという。
 その他には、森田涼花、長野せりな、酒井瞳、朝日奈央、菊地亜美、三宅ひとみ、橘ゆりか、大川藍、橋本楓の九人が、マジジョの生徒と闘い、三宅が学ランとチョウコクの二人に引き分けたかたちになった以外、全員が勝っている。
 昨夜フォンチーが連れていた五人とはなにもなかったが、それだけに不気味だった。
 アリジョの戦力がそれだけだとすれば、数の上では二十三対二十でマジジョが上回っている(もしチョウコクと学ランとゲキカラが加われば二十六対二十となり、かなり有利に闘えるだろう)。だが、戦争の帰趨を決めるのは数の優劣だけではない。これまでの闘いで、マジジョはほとんど負けている。シブヤと山椒姉妹など、有象無象のギャルサーたちとはいえ二十人以上を連れていったにもかかわらず、たった二人の相手に敗北した。それだけ強い敵を相手にするのだ。たった三人の優位など簡単に逆転されるだろう。
 では、どうするべきか。
 まともに闘えば、贔屓目に見ても引き分けがいいところだ。一歩引いて見れば、十中八九負ける。
 では――サドは思った。
 まともに闘わなければどうだ?
 サドはそれまで、戦場は校庭になると漠然と考えていた。やってきたアリジョの連中と校庭で対峙する。高校野球の試合が始まるときのように、おたがいが一列に並び、向き合う。そして二三言交わしたあとで、いっせいに全員が走り出す。当然、乱戦になる。戦力比はほぼ一対一だから、いままでの戦いぶりから考えれば、マジジョの敗北は避けられない。広い空間で全戦力が対峙すれば、実力差がそのまま結果となる。
 それなら、一対一にしなければいい。
 今回の闘いは、敵がこちらの学校に乗り込んでくることが前提となっている。つまり、地の利はこちらにある。これをいかに生かすかが勝敗の決め手になるだろう。
 そこでサドはひらめいた。
 篭城だ。


 「――なるほど。それはいいかもしれないわね」
 サドの発言のあと、峯岸は笑顔を浮かべた。
 「学園中の扉と窓に鍵をかけ、窓は内側から塞ぎ、非常階段も使えないようにする。だが、ひとつだけ進入可能な入り口を残すんだ。鍵を開け、強固なバリケードを置く。そうすれば敵の侵入速度は遅くなる。そこに主戦力を配置しておけば、各個撃破ができる」
 「カッコゲキハ?」トリゴヤの声が後ろからした。
 「一人ずつシメるってことだ」
 「ああ……ふぅん……」トリゴヤは納得したようなしていないような感じだった。
 「アリジョの連中がいくら強いといっても、一度に何人もを相手にはできないだろう。時間はかかるが一人ずつ潰す」
 「すみれ。学園の見取り図を――」
 峯岸が告げると佐藤が立ち上がり、壁際のロッカーを探りはじめた。やがて、ひとつのファイルを取り出しすと、それをテーブルの上に広げた。ファイルには学園内の施設や備品について書かれた書類が束ねられていて、すみれが慣れた手つきでそれらをめくっていくと、やがて見取り図があらわれた。
 「学園の出入り口は主にふたつ――南の職員専用玄関と生徒用の玄関だ」サドは見取り図の一階部分を指さした。「広いのは生徒用の玄関だ。こちらは完全に塞がなくてはいけない。でなければ、バリケードが破られた場合、一度にたくさんの侵入を許してしまう」
 「鍵をかけておけば、そう簡単に入られないんじゃ?」峯岸がサドを見た。
 「鍵がかかっているとわかれば、やつらは扉の全面ガラスを叩き割る。鍵は一時しのぎに過ぎない。だから、この二つの出入り口には、特に強固なバリケードを作るんだ。そのために必要なカネは生徒会が用意してくれ。ほかに、先公たちへの根回しと学園全生徒の召集も頼む。協力を拒むやつがいたら、ラッパッパの名前を出していい」
 峯岸がうなずいた。
 「やつらを誘導するのはここ――非常階段出入り口だ」校舎の東にある階段は、転校してきたばかりの前田敦子が、チームホルモンをシメた場所だった。サドはチームホルモンの五人がボロ雑巾のように横たわっていた、あの光景を思い出しながら続けた。「やつらは玄関から入れないとなれば、他の場所を探すだろう。東の出入り口に近いこの扉はすぐに見つかるはずだ」
 「で、そこの鍵を開けておくの? いかにも罠って気がするけど……」
 「開けるんじゃなくて、壊しておくんだ。閉めたくても閉められなかったと思わせる。もちろんバリケードも組んでおく。仮に罠だと知られても問題ない。やつらはそういうことに頓着しないからだ。シブヤが闘った長野と橋本は、閉鎖された公園で待ち伏せされていることをわかっていて、それでも平気で入ってきた。やつらは罠と知っても回避しない。敵がバリケードを崩しても、一気に全員が入ってくることはできない。扉は狭いし、バリケードの残骸もあるから足場は悪いはずだ。そこを叩く」
 「そんなにうまくいくかなぁ?」トリゴヤが呑気な声で茶化した。
 「大丈夫だ。それに、この扉を守るのはバリケードだけじゃない。人間の壁を作る」
 「人間の壁……?」峯岸が眉をしかめた。
 「そう。マジジョの生徒全員を一階に集める。廊下はラッシュの通学電車みたいに、人であふれる。仮に敵が職員専用玄関や生徒用玄関から侵入してきても、マジジョの全生徒三百人が壁になって、そう易々とは突破できない。いくら敵が強いといっても、これだけの人数を相手にすればやがて疲労するはずだ。そして疲れきったそのときに、ラッパッパがやつらをシメる」
 「卑怯ね」峯岸がつぶやいたが、サドを見つめるその目は笑っていた。
 「卑怯じゃない。アリジョが全生徒を引き連れてくるかもしれないんだからな」
 しかしサドはそう考えつつも、もしそのような事態になれば、マジジョに勝ち目はないと冷静に分析していた。ネズミの情報によれば、アリジョの生徒総数は約二五○人。マジジョとそれほどの差はない。そしてこの有象無象の連中同士が闘えばただの乱戦になり、最終的にはおたがいに名だたるメンバーだけが残るだろう。
 「ということは――」平松がひさしぶりに声を発した。「ラッパッパ以外の生徒は単なる時間稼ぎってこと?」
 サドは少し間を空けて、「――そうだ」
 「なんですって? 会長、いいんですか? こんな作戦……」
 「そうですよ、会長」佐藤も言った。
 たしかに褒められた作戦じゃないことは重々承知している。だが、サドは勝つことは考えていなかった。負けないこと――それが今回の闘いでもっとも重視しなければ最優先事項だ。学園を守るためには、勝つ必要ない。負けなければいいのだ。
 優子から預かった学園を守るためには、どんな犠牲でも払わなければならない。最前線にいる連中には、命を張ってもらう。マジジョ――優子――のために闘い、傷ついた生徒たちに、サドは熱い抱擁と口づけをもって報いるつもりだった。ひとりひとり抱いてもいい。これまで知らなかった快楽を味あわせよう。女に生まれてよかったと、心の底から思える体験をさせてやる。
 だれかを犠牲にしてでも、守らなければならない。
 ――すべては優子さんのため……。
 サドは、この闘いが終わったときに、責任をとるつもりだった。
 すべてを優子に話し、馬路須加女学園から去る。
 それだけで免責される責任ではないことは重々承知している。しかし卒業間際での自主退学はサドの経歴に「汚点」を残し、これからの人生にマイナスの影響を与えるだろう。
 だが、そんな瑣末なことなどどうでもよかった。優子が一日でも一時間でも一秒でも長く生きられるのなら……。
 「――私も、サドさんの作戦しかないと思う」峯岸が言った。
 「会長……」平松と佐藤のふたりが同時に、感嘆するように声を上げた。
 「真正面から闘っても勝ち目がないなら、奇策しかないでしょう。それに、ケンカのことは、私たちよりサドさんのほうが詳しい。任せましょう、ここは。ただし、サドさん。被害はできるかぎり最低限にとどめてください。人間は将棋の駒じゃないんですから」
 「もちろんだ」
 平松と佐藤のふたりは納得のいかない表情をしていたが、やがて平松はなにかを決意したような、あるいは完全に開き直ったような口調で話し始めた。「わかりました、会長。そこまで言うならそうします。生徒会が本気になったら、ヤンキーたちにはできないことができるってところ、見せようじゃないですか」
 「そうね。私たちならできるはず」
 「この学園を本当に仕切っているのがだれなのか、教えてあげるわ」平松は言いながら、かわいらしい顔に似合わぬ鋭い眼光でサドをにらんだ。
 いい度胸をしている。サドは平松を信頼できると感じた。「私にそんな口を叩けるとはたいしたものだ。生徒会にいさせるのは惜しいな。ラッパッパに入りたかったらいつでも来い」
 「だれがヤンキーなんかになるものですか」
 サドは鼻で笑った。「だれもがそう思うのさ。生まれたときから不良のやつはいない。成長していく途中でいろんなものを背負いこむ。その重さと種類は人それぞれだ。耐えられるやつと耐えられないやつがいる。私たちは耐えられない、弱い人間なんだ。弱いから虚勢を張って、強がって、そして傷つく」
 平松が黙った。
 「――まあ、そんなことはどうでもいい……」サドは立ち上がった。「それじゃあ、明日の朝イチまでに計画を立ててくれ。時間はない。わかったな、生徒会長殿」
 「もちろんよ」
 峯岸みなみの満面の笑顔を見て、サドは生徒会室をあとにした。



 【つづく】

義援金中間報告。

 02, 2011 19:37
 3月13日に日記で書いた、『濡れ娘。』関連の3月中の売り上げを義援金として日本赤十字に寄付をする件について、中間報告をさせていただきます。
 なぜ4月に入ったのに中間なのかというと、『濡れ娘。』の作品をダウンロート販売している三つのサイトのうち一つの集計が出るのが毎月10日だからです。

 今月は、二つのダウンロードサイトのみの売り上げとなりました。

 DLゲッチュ売り上げ   → 6050円
 アフィリエイト売り上げ → 505円
 ギュッと!売り上げ   → 500円
 合計            → 7055円

 デジぱれ分の売り上げに関しては、前述した通り、10日過ぎに報告させていだきます。

 上戸ともひこ  

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