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深作欣二のロングインタビュー本。全作品のひとつひとつについて、深作監督自らが解説している。裏話もたくさん聞けて、とても興味深い。
ぼくは「バトル・ロワイアル」を見てから深作監督の作品をちょっとずつ見ているのだが、作品以上にこの人物のパワーに惚れている。
「バトル・ロワイアル」騒動のときにテレビに出演し、自分の息子といってもおかしくない年齢の国会議員(でも、当時で50歳なんだが(笑))と丁々発止のやりとりをして、一歩も引かなかったその強さに、現代の「いくさ人」(by隆慶一郎)を見た思いがした。
そして、自分もこんなジジイになってみたい、と憧れを持っている。
ぼくが見た、まだ数少ない深作監督の作品に共通するのは、「滅び」だ。
深作監督の映画では、本当によく人が死ぬ。「復活の日」なんて人類のほぼすべてが死ぬ。そしてそのほとんどに意味がない。
ぼくは物語の中で、人が意味なく死ぬことが大嫌いなのだが、「意味のない死」をきちんと描いているものには、不思議と共感を覚える。それは生きることを真摯に見つめた人でなければ描けないことだと思うからだ。
ぼくの嫌いな某監督にはこれがない。意味のない死を、本当に意味なく描く。自分の残虐趣味の発露として、としか思えない。不愉快な感じがする。
その深作監督の死生観のようなものは、この本を読むとよくわかる。戦争中に死体を運ばされたことは、当時の深作少年の心に深く残っていたようだし、それがのちの映画作りに反映されているのだから、あえていうけど「いい体験」だったと思う。そういう思いが爆発したのが、最後の監督作品「バトル・ロワイアル」ではなかったか(「バトル・ロワイアル2」は深作欣二作品とは認めたくない……)。
年代別に作品を見ていくと、深作監督はいろんなジャンルの映画を撮っているのがわかる。そして、こうした「巨匠」は芸術的なものに移行しやすいのだが、深作監督が獲り続けたものはあくまでもエンターテインメントだ。
映画好きな人、特に映画監督を目指しているような人には、ぜひ読んでおいてほしい一冊です。
前にも書きましたが、「仮面ライダー響鬼」の脚本家が変わって以降、ぼくはこの番組をかなり引いたテンションで見続けていました。
しかし、先週の放送を見た段階で、もう限界がきた、と悟りました。
来週の予告で変身忍者みたいなのが出てきたときに決心がつきました。ウルトラマンナントカじゃあるまいし、昔のキャラクターを出してどうしようっていうのですか?
人生の時間は限られています。その貴重な時間を、この番組に費やすべき理由はなくなりました。
もう見ません。
面白いかつまらないか、は、実はどうでもいいと思っています。
ぼくがこの「響鬼Z」を好きになれないのは、今までの魅力的な設定をことごとく無視していることです。
ディスクアニマルの主な役目は戦闘支援ですか?
威吹鬼はヤラレキャラですか?
剣で倒すのではなく、音で清めるのではなかったのですか?
あの怪人はなんですか? まさか魔化魍ではないですよね?
怪人が都会に出没する理由はなんですか?
ミスをした轟鬼を責めるように見つめる響鬼。彼はそんなに度量の小さな男でしたか?
明日夢はいま、なにを考えているのですか?
別のとこでも書きましたが、それでも「響鬼」を見続けられる人に対して、皮肉でもなんでもなく羨ましいと思います。
これだけ設定がめちゃくちゃにされ、キャラクターがいままでとちがう行動をとりはじめても、それでも「響鬼」を愛しているんですね。
ぼくには、それほどの愛はありませんでした。
薄っぺらな愛でした。
反省します。
そんな薄っぺらな愛しかないダメ人間に、これからの「響鬼」を見る資格はありません。
特撮大好き、と公言しているぼくですが、これで定期的に見る特撮番組がなくなってしまいました。特撮物は、いま、ぼくの知る限りでも5本放送されているにも関わらず(「GARO」とか、見させられましたが(Nくんに強制的に。だれだNくんって)、ちっとも面白くなかったし)。
ああ、おれって特撮好きじゃなかったのかも……。
しかし、先週の放送を見た段階で、もう限界がきた、と悟りました。
来週の予告で変身忍者みたいなのが出てきたときに決心がつきました。ウルトラマンナントカじゃあるまいし、昔のキャラクターを出してどうしようっていうのですか?
人生の時間は限られています。その貴重な時間を、この番組に費やすべき理由はなくなりました。
もう見ません。
面白いかつまらないか、は、実はどうでもいいと思っています。
ぼくがこの「響鬼Z」を好きになれないのは、今までの魅力的な設定をことごとく無視していることです。
ディスクアニマルの主な役目は戦闘支援ですか?
威吹鬼はヤラレキャラですか?
剣で倒すのではなく、音で清めるのではなかったのですか?
あの怪人はなんですか? まさか魔化魍ではないですよね?
怪人が都会に出没する理由はなんですか?
ミスをした轟鬼を責めるように見つめる響鬼。彼はそんなに度量の小さな男でしたか?
明日夢はいま、なにを考えているのですか?
別のとこでも書きましたが、それでも「響鬼」を見続けられる人に対して、皮肉でもなんでもなく羨ましいと思います。
これだけ設定がめちゃくちゃにされ、キャラクターがいままでとちがう行動をとりはじめても、それでも「響鬼」を愛しているんですね。
ぼくには、それほどの愛はありませんでした。
薄っぺらな愛でした。
反省します。
そんな薄っぺらな愛しかないダメ人間に、これからの「響鬼」を見る資格はありません。
特撮大好き、と公言しているぼくですが、これで定期的に見る特撮番組がなくなってしまいました。特撮物は、いま、ぼくの知る限りでも5本放送されているにも関わらず(「GARO」とか、見させられましたが(Nくんに強制的に。だれだNくんって)、ちっとも面白くなかったし)。
ああ、おれって特撮好きじゃなかったのかも……。