Aさん宅は小高い丘の上にあります。近くに山があり、庭には野生の動物たちがやってきます。野鳥はもちろん、エゾリスも来るのだとか。そんなことを話している正にそのとき、キツツキがやってきました。野性のキツツキを見るのははじめてです。新堂冬樹の『忘れ雪』よりも感動しました。エゾリスも見たかったのですが、もっと寒くならないと来ないかもしれない、とのこと。結局、北海道に滞在しているあいだにエゾリスを見ることはできませんでした。
Aさん宅にも、ペットとしてチンチラとオカメインコと文鳥がいます。中でもチンチラは人懐っこくて、ぼくの背中にも乗ってきたりします。かわいいです。新堂冬樹の『忘れ雪』よりも感動しました。
そんなこんなでしばらくAさん夫妻とお話したあと、お昼近くなったので、お薦めだというお蕎麦屋さんにでかけることにしました。
ぼくは、蕎麦が大好物で、好きな食べ物ベスト5には入ります(他のベストはカニ、玉蜀黍、カレー、炒飯など。その日の気分で獣医は変動する)。このお蕎麦屋さんは手打ちを出していて、量はかなり少なめでしたが、とても美味しかったです。もっと食べたかったけど、けっこう高いのが難点(笑)。
それから車で、支笏湖近くのとある霊園に連れて行ってもらいました。事前に少しだけ話には聞いていたのですが、なんとここにはモアイ像が並んでいるのです。あとで調べたところによると、その数33基! すさまじい迫力です。こんな風変わりなものを作った、この霊園の経営者の心意気には、新堂冬樹の『忘れ雪』よりも……って、しつこいよっ。
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しかもモアイ像だけではなく、ストーンヘンジも。
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巨大建造物好きのぼくは、もう嬉しくてデジカメのシャッターを切りまくりです。
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ここにいた時間、空からは時折雨粒が落ちてきていて、妙な雲行きだったことが幸いし、とてもいい空が撮れました。
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女性を撮るのが一番好きですが、こういう風景写真も撮影しているあいだは時間を忘れてしまいます。Aさん夫妻は、ぼくがこんなに写真を撮るのに夢中になるとは思わなかったでしょう。
【つづく】
Aさん宅にも、ペットとしてチンチラとオカメインコと文鳥がいます。中でもチンチラは人懐っこくて、ぼくの背中にも乗ってきたりします。かわいいです。新堂冬樹の『忘れ雪』よりも感動しました。
そんなこんなでしばらくAさん夫妻とお話したあと、お昼近くなったので、お薦めだというお蕎麦屋さんにでかけることにしました。
ぼくは、蕎麦が大好物で、好きな食べ物ベスト5には入ります(他のベストはカニ、玉蜀黍、カレー、炒飯など。その日の気分で獣医は変動する)。このお蕎麦屋さんは手打ちを出していて、量はかなり少なめでしたが、とても美味しかったです。もっと食べたかったけど、けっこう高いのが難点(笑)。
それから車で、支笏湖近くのとある霊園に連れて行ってもらいました。事前に少しだけ話には聞いていたのですが、なんとここにはモアイ像が並んでいるのです。あとで調べたところによると、その数33基! すさまじい迫力です。こんな風変わりなものを作った、この霊園の経営者の心意気には、新堂冬樹の『忘れ雪』よりも……って、しつこいよっ。
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しかもモアイ像だけではなく、ストーンヘンジも。
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巨大建造物好きのぼくは、もう嬉しくてデジカメのシャッターを切りまくりです。
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ここにいた時間、空からは時折雨粒が落ちてきていて、妙な雲行きだったことが幸いし、とてもいい空が撮れました。
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女性を撮るのが一番好きですが、こういう風景写真も撮影しているあいだは時間を忘れてしまいます。Aさん夫妻は、ぼくがこんなに写真を撮るのに夢中になるとは思わなかったでしょう。
【つづく】
先週、北海道は札幌と小樽に旅行へ行ってきました。
札幌に住んでいるお友だちのAさん夫妻と会うのが主な目的、そしてうまいものをたくさん食うというのが第二の目的でした。
今回は変則旅行で、ぼくが金曜日に札幌着、地元の友だち一行が後続部隊として土曜日に札幌入りし、その後行動を共にするというスケジュールです。
そんなわけで、ぼくは朝早くの飛行機で札幌に向かいました。平日の早朝ということもあって、機内はガラガラ。窓際に座ったのですが、となり3席にはだれも乗ってきませんでした。
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ぼくは飛行機は苦手なのですが、雲の上を飛んでいるときに見える景色は最高に好きで、写真を撮ったりうっとりしたりしていました。でも、これが失速したら……とか考えると、途端に足元がガクガクになるあたり、本心からは楽しめません。ヘタレだなぁ、おれ。
飛行機は無事、新千歳空港に到着。二年ぶりの北海道の寒さを感じつつ、空港の外に出ました。吐く息が白かったです。ああ、北海道に来たんだなぁ、と実感。
電話でAさんに到着を知らせ、大谷地行きのバスに乗りました。発車時刻ギリギリだったのですが、車内にはぼく以外だれもいません。ある程度の乗客を確保してから出発するのか、と疑問に思っていたら、なんとそのまま発車。まあ、考えてみれば時刻表があるのだから、その通りに運行するのは当たり前です。でも、ぼくが乗らなかったら、どうしていたのだろう……。
北海道では、一週間前に紅葉が終わってしまったと聞いていたのですが、千歳から札幌へ向かう高速道路沿いの木々は、まだ少しだけ赤みを残していました。ぼくは前日に録音しておいた『ナインティナインのオールナイトニッポン』を聞きながら、ぼくと運転手のふたりだけのドライブを楽しみました。ウソです。おっさんとじゃ楽しめなかったです。
地下鉄・大谷地駅のバスターミナルで待ち合わせという約束だったので、だだっ広い浦安の駅前っぽいイメージを漠然と持っていたのですが、着いたところは建物の一階部分でした。バスの乗降口には自動ドアが付いています。なるほど、北海道だからか、と納得。地下鉄の駅へは、その建物の一階部分から降りるようになっています。
物珍しさもあって、ターミナルの中をぶらついていると、Aさんがやってきました。数ヶ月ぶりの再会です。挨拶を交わしたあと、Aさんの旦那さんの運転する車で、Aさん宅へと向かいました。
【つづく】
札幌に住んでいるお友だちのAさん夫妻と会うのが主な目的、そしてうまいものをたくさん食うというのが第二の目的でした。
今回は変則旅行で、ぼくが金曜日に札幌着、地元の友だち一行が後続部隊として土曜日に札幌入りし、その後行動を共にするというスケジュールです。
そんなわけで、ぼくは朝早くの飛行機で札幌に向かいました。平日の早朝ということもあって、機内はガラガラ。窓際に座ったのですが、となり3席にはだれも乗ってきませんでした。
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ぼくは飛行機は苦手なのですが、雲の上を飛んでいるときに見える景色は最高に好きで、写真を撮ったりうっとりしたりしていました。でも、これが失速したら……とか考えると、途端に足元がガクガクになるあたり、本心からは楽しめません。ヘタレだなぁ、おれ。
飛行機は無事、新千歳空港に到着。二年ぶりの北海道の寒さを感じつつ、空港の外に出ました。吐く息が白かったです。ああ、北海道に来たんだなぁ、と実感。
電話でAさんに到着を知らせ、大谷地行きのバスに乗りました。発車時刻ギリギリだったのですが、車内にはぼく以外だれもいません。ある程度の乗客を確保してから出発するのか、と疑問に思っていたら、なんとそのまま発車。まあ、考えてみれば時刻表があるのだから、その通りに運行するのは当たり前です。でも、ぼくが乗らなかったら、どうしていたのだろう……。
北海道では、一週間前に紅葉が終わってしまったと聞いていたのですが、千歳から札幌へ向かう高速道路沿いの木々は、まだ少しだけ赤みを残していました。ぼくは前日に録音しておいた『ナインティナインのオールナイトニッポン』を聞きながら、ぼくと運転手のふたりだけのドライブを楽しみました。ウソです。おっさんとじゃ楽しめなかったです。
地下鉄・大谷地駅のバスターミナルで待ち合わせという約束だったので、だだっ広い浦安の駅前っぽいイメージを漠然と持っていたのですが、着いたところは建物の一階部分でした。バスの乗降口には自動ドアが付いています。なるほど、北海道だからか、と納得。地下鉄の駅へは、その建物の一階部分から降りるようになっています。
物珍しさもあって、ターミナルの中をぶらついていると、Aさんがやってきました。数ヶ月ぶりの再会です。挨拶を交わしたあと、Aさんの旦那さんの運転する車で、Aさん宅へと向かいました。
【つづく】