フェチ仲間のちょーすけさんも『聖白百合騎士団』の感想を書かれています。
http://nylonmask.blogspot.com/2009/07/blog-post_18.html
ネタバレしているので、ぜひ本編をご覧になってから読んでみてください。
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ネタバレしているので、ぜひ本編をご覧になってから読んでみてください。
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秋元才加にメロメロなおれとしては避けて通れぬ映画、それが『聖白百合騎士団』だ。
もともとは渋谷でのみ上映していた単館系の映画で、まあ言ってみればインディーズに近い製作なのだろうか? 以前、黄金咲ちひろさん主演の映画も渋谷の小さな劇場で見たことがあるが、あんな感じのものかもしれない。ああいう劇場の雰囲気ってなんだかしらないがドキドキしてけっこう好きだが、積極的にそういう映画を見ることはしていないのも事実だ。
それで、そのときは見に行けなかったんだが(だって夜しか上映してないんだもん)、DVDが出たので秋元才加に印税を払う必要もあったので購入。それにレンタル屋にこれが入荷するとも思えない。
んで感想。
……どこの中学生が考えた映画?
予算が無いこともわかるし、けっこうな短時間で撮ったこともうかがえるけど、もう少しスケール感が出せなかったのかなぁ? たとえば生徒会と騎士団の対立関係を強調するだけでも表現できるでしょう。秋元才加は学園のヒロインみたいな扱いになっているらしいけど、それもまったく伝わってこない。
設定の荒唐無稽さは嫌いじゃないし、オープニングの雰囲気も好きだから、やりようによっては面白くなる要素もあっただけに、中学生が考えたみたいな展開になっていることは残念だ。
話の展開も荒っぽくて、生徒会を襲撃するシーンはいきなり銃撃戦になってたりする。こういうのって、戦闘シーンそのものよりも準備している場面や戦闘が始まるまでのほうが面白いはずなのに……(たとえば東宝特撮で自衛隊が街中に展開するシチュエーションは激熱でしょう!!!)。その場面にしたって、秋元才加の腕前を見せたいなら、だらだら戦うんじゃなくて相手の銃だけ弾き飛ばすとか(安易だけど、あくまで例として)、やりようはあると思うんですよ。
クライマックスの銃撃戦も単なる力押しで終わってしまって、物足りなさが残る。血が派手に出て、盛り上がっている感を出そうとしてるんだけどねぇ……。だいたい、あんな大きな口径のライフルで人を撃ったら原型留めていないのでは? まあ、そこは予算がないので仕方ないか。
この監督はガン・アクションがやりたくて無茶苦茶な設定を考えたんだろうけど、その肝心のシーンがまったく盛り上がらないのでは……。
あと、秋元才加は合気道の段持ちなんだから、格闘シーンも入れるべきでしょう!!! なんのために秋元才加という才能を選んだのか。『ハイキック・ガール!』もそうだったけど、監督はプロフィールを読んでないのか?
それと、秋元才加の髪型がヘンなので、あんまりかわいらしく見えないのだ。清楚な感じと時代性を強調した結果、あの髪型に決めたんだろうけど、それにしてももっとうまく撮れるでしょう。女子より銃のほうが好きなんだろうな、この監督。
とまあ、ダメなところばっかり書いてもなんなんで、いいところも。
まずはタイトルにもある通り、百合の要素が入っているところはいい!!! でも、もうちょっと踏み込んで、キスシーンも入れてほしかったなあ。騎士団の二人(長澤奈央と、あと知らない人)がキスしているところに秋元才加がやってきて、それでも二人はキスに夢中で気づかないとか(笑)。いや、本当は秋元才加と長澤奈央のキスシーンが見たかったけど事務所NGかな。実は長澤奈央はけっこう好きな顔なんで。
あといいところは……ごめん、このくらいかな(笑)。
というわけで、秋元才加は映画に出る運に恵まれているとは思うものの、『伝染歌』然り『ハイキック・ガール!』然り、この『聖白百合騎士団』然り、作品運には恵まれてないってことがわかりました。
秋元才加ファンなら。